SS ナルディウス まさかの最優秀候補

今日は前期前半の最優秀候補発表日。

中央館へ移動し、地政学の先生(何と学校長だったらしい)が話し始める。

先ず呼ばれるのは上の学年からだ。

「7年生、ロンゲリラーレ、ナエディード、ルイディーデ、マウシュゲーツ。

6年生、ナウデリーサ、アウナレード、ディディーディア、レウナレーラ。

5年生、エーディーナ、ラウデシャント、アーディーレ、デスィーデト。

4年生、ラウレーナ――

1年生、マリリーン、ナルディウス、リュイナレーゼ。」

「え⁉」

思わず小さい声を出してしまった。

…自分が最優秀候補⁉…

しかも、前に呼ばれた人の方が順位が上らしい。

…まさか上位2人が平民だとはね…。

まあ、成績が悪いわけでもなかったし、態度はよくしてたけど…

あのマリリーンという子はまだわかる。

容姿も端麗で、成績上位。特別魔術も取得しているし、まあ、ほとんど確定だよね。

その後は家政科で毛糸の襟や花を作った。

先生が驚いていて、いくつか毛糸を貰っていた記憶がある。

僕はマリリーンと違って、魔力は平民にしては多いかな、というくらいだし、特別魔術の取得なんて夢のまた夢だ。でも、裁縫なら。裁縫なら、誰にだって勝てる自信がある。少し考えれば、アイデアが次々と湧き出てくる。

…さあ、僕は何を作ろうか?…



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猫原です。

ちょっと短いですが、マリリーンと同じく驚いているナルディウスの様子が分かったでしょうか。

さて、今洋裁師への第二歩を踏み出したナルディウス。

暫くするとまた進展があります。

お楽しみに。それでは!

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