第20話 前期前半の最優秀候補とドライフラワーの完成

今日、前期前半の最優秀候補が発表される。

中央館に行き、地政学の先生(一応学校長)が発表を始める。

まずは上の学年からだ。

「7年生、ロンゲリラーレ、ナエディード、ルイディーデ、マウシュゲーツ。

6年生、ナウデリーサ、アウナレード、ディディーディア、レウナレーラ。

5年生、エーディーナ、ラウデシャント、アーディーレ、デスィーデト。

4年生、ラウレーナ……

1年生、マリリーン、ナルディウス、リュイナレーゼ。」

「!」

まさか自分が最優秀候補になると思わなかった。

…あ、でも、他人目線だとほぼほぼ確定説はあるかも。

聖女候補で頭もいい方で、なんか特別そうな魔術が使えて…

「…今言った中でも、学年の一番最初に呼ばれた人が最優秀になる確率が高いです。」

「えぇっ…」

…やばい、目立つつもりなかったのに…2番目に確率が高いナルディウス様って多分男の子だよね。あ、ちょっとびっくりしてる子がいる。

あ、あの子誕生日祭典でいた子だ…

まさか平民勢が強いとは思わなかった。

その日の授業は家政科のロングバージョン(服の毛糸編みの襟を作った)

だけだった。

「あ、ドライフラワーいい具合かも」

採集で採って、暫く窓辺で干していたドライフラワーにしやすい花がいい塩梅だ。

家政科で作った襟のあまりの毛糸がもらえた…手芸得意だったから奮発して、

そしたら超才能アリ判定になって…大量に貰った…

ので、赤い毛糸でリボン(この時点では細長い布だが)を作る。

結べそうな長さになったので、ドライフラワーを花が下向きになるように机に置いて、リボンで結ぶ。

「お、いいかも」

赤系の花とリボンがよく合っている。

「やっぱこういうのって楽しいんだよな。あーあ、貴族学校に行く羽目にならなかったらいろいろ作ってたのにな~。」

独り言を大量に呟いていると、いつの間にか夕食の時間になっていた。

「あ、急がないと。あれ…?ディールマティーナは来なかったのかな?」

別に来なかったことを責めるつもりはない。それより心配なのだ。

…どうしよう?側仕え館に行って直接行くしかないかも…



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こんにちは!猫原みこです。

またもや失踪事件が…?しかも今度は側仕え。

果たしてどうなるのでしょうか⁉

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