第17話 魔力第二審査と使い魔召喚
南館へ着くと、まるで占いで使いそうな水晶玉が
机には数人の教師が座っていて、魔力がどれくらいだったか記録する役の様だ。
領地順の身分順に並ばされ、魔力を測定させられる。
水晶玉が多いからか、思っていたよりかはすぐに順番が回ってきた。
「3級上流貴族、マリリーン」
「はい」
真ん中の水晶玉に手を当てる。
眩しい虹色に光った。
…え?これ正常じゃないよね?…
同じ身分のハリエットは4色くらいに淡く光っていたが、私は7色である。
「え…?」
担当の先生も動揺しているようだ。
「えっと…、夜の神、英知の神、太陽の神、植物の神、火の神、水の神、
暗闇の神のご加護があります…?とても強く光っているので、ご加護は多いでしょう。…というより異常ですね…?」
「は、はぁい…」
周りの皆も先生同じく動揺している。
「あ、戻って良いです…」
ハリエットはやはり4色で、火の神、太陽の神、星の神、地の神のご加護が、
レイカーンは3色で、夜の神、暗闇の神、地の神のご加護があったようだ。
ちなみに夜の神、英知の神、太陽の神、植物の神、火の神、水の神、
暗闇の神、地の神、芸術の神、星の神がある。
特に英知の神と芸術の神はご加護を得るのが難しいとされているそうだ。
やがて1年生全員の審査が終わった。
その日はもう夕食、湯浴み、就寝となった。
次の日。
今日は魔術学と数学の授業がある。
魔術学では、使い魔…ここはゲームの世界だったのか⁉…
を召喚するそうだ。
「皆さん、この間のように普通の紙と魔紙、ペンと写すためのペンをとってください。」
言われたものを取ると、先生が説明を始めた。
「先ず普通の紙に使い魔のイメージ絵を描いてください。
色と大きさは言葉で指定してください。ちなみに乗れるような大きさにするのですからね。
その後、魔紙に写してください。すべて終わったらわたくしに言うように。
では始めましょう。」
…私は…猫が良いな…
それも自分に似た色の猫が良い。
先ず猫の輪郭を描き、毛色は「銀に近いクリーム色」、眼の色は「深い赤色」と指定した。首輪の代わりにネックレスをつける。金色のチェーンだ。
大きさは言われたとおりに自分の乗れる大きさに。でも可能な限りコンパクトにする。自分の紋章とお守りの宝石の写し紙(これも魔術具)を作り、紋章は背中に、お守りは尻尾の先に写した。
「よし。」
作図を終わらせ、魔紙に写す。
「マリリーン様はやはり上手ね。それは
レイカーンは水色の犬型の使い魔を作っている。
「え、えぇ。」
…そうだった。この世界では猫ではなくミューニャと呼ばれているのだった。
危うく「猫です」って言いそうだった。あぶねっ…
「でもレイカーン様のも上手ですわ。」
「そうかしら…」
「えぇ。これはお世辞ではありませんわ。配色のセンスもありますもの」
「そんな、お二人とも上手ですわよ…。」
ハリエットも話に参加した。ハリエットのは…
「
ハリエットのは黒で、花の髪飾り(耳飾り?)をつけている。
「みんな本当に上手ですわよね。
さあ、先生に見せに行きましょう、ハリエット様、レイカーン様。」
3人で先生に見せると、OKを貰うことが出来た。
「では、呪文を唱えてくださいね。
呪文はこうです。『ファミリエ』」
「分かりました。」
一旦周りに何もないところへ行き、「ファミリエ」と唱える。
「「「ファミリエ」」」
紙が浮き、中から使い魔が出てくる。
「ミャ」
「ワン」
「ピュ」
…何故かこの世界のウサギ、「ピュ」って言うんですよ…
触ってみるとふわふわだ。
そのしばらく後に授業が終わり、数学は簡単な割り算の暗算をした。
ちなみに使い魔は、「エリミァフ」と唱えると魔石になる。
「楽しかった!」
今日も終わった。
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こんにちは、猫原みこです。
今日か明日、神様と魔術具、動物と呪文のまとめ作ります。
それではまた!
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