第3話 森しか勝たん!

15分ほど歩くと、森に到着した。

「あっ!マリリーンじゃん。ここにキジリの実があるよ!」

コリアンネがいた。紫の波打つロングヘアに銀の瞳で、フランス人形のような超美人だった。

キジリの実は、赤くて小さい丸い実で、ジュースにしたり、そのまま食べたりするらしい。

「おぉ!今行く!」

とても綺麗なキジリの実を採集し、籠に入れる。

「マリリーンねえ!コリアンネねえ!久しぶり。」

レススとマススはどうやら4歳で、マリリーンは8歳の幼女だ。

二人とも水色の髪に黄色の瞳でそっくりだが、レススのほうが少し髪が長い。

「カリンの実がたくさんとれたから、それぞれに2つあげるね。」

「わあ、ありがとう!」麻紀香だったころの世界のカリンと違い、

ヘチマのように長い形と、薄い紫色が特徴的だ。

お返しにと、私はキジリの実を、コリアンネはクルミのようなナッツを渡す。

その後も、4人でたくさんの実やハーブ、ナッツを採集した。しばらくすると昼時になったようだったので、撤収し、それぞれの家に帰った。

家に帰るとデュートと母がいて、昼食の準備をしていた。

「お帰り。籠はそこらに置いといて。」

サンドイッチとキジリの実、兄が採集した茄子のような野菜の焼いたものを食べる。私は2人に、森のことを話し始めた。

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