平民編
第2話 面白植物発見
転生して2日目。
「…?」
何かの変な声で目が覚めた。
寝室を見回すが、何もないし、人の声でもないようだ。
窓の外を見ると、信じ難いものを見つけた。
どぎつい紫の花が、二枚の花弁を口のように使い、歌っていたのだ。
「キャッ⁉」
少し怖くなってしまったので、居間へ急ぐ。
「母さん、おはよう。」
「マリリーン、おはよう。デュートはもう森へ行ってしまったわよ。急いでご飯を食べなさいね。」
異世界でも親が言うことは大して変わらなかったようだ。
「はーい。」
「私は工房へ行ってくるわ。デュートも心配してるだろうし、早くしなさいね。」
「分かった。行ってらっしゃい」
平民とはいえ、父は商人の中流家だし、ご飯も童話の中で出てきそうなものだった。
ここで気付きがあった。子供たちは十歳まで毎日昼時まで森に行き、午後は友達と遊んだりしているということと、
平民は基本共働きで、自分の母は彫刻工房で働いているということだ。
白パンとハムとサラダ、スープを食べ、マリリーンの記憶の中の地図を広げ、森へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます