第5話 蕾の物語はここに始まる
ざあざあと、まるでこぼれ落ちる雨のような美しい音は、どこまでも広い草原をするすると風が優しく撫でていく音だ。エルナは母の遺骨を取り戻し、墓を作った。自身の土地を持たない彼女は王城の庭の一角に骨を埋める許可を得た。生前はどこにも行くことができず、エルナのことばかりを心配していた女性だったから、せめて見晴らしのいい場所に墓を作ることができたことが嬉しかった。
母の名を心の中で呟き祈るエルナの背後には、すっとヴァイドが立っていた。同じく、エルナの母への祈りを捧げた。そして、ゆっくりと顔を上げ、「すまなかった」と呟いた言葉は、母とエルナ、どちらに対してなのか。それとも両人へと向けたものか。
「初めから……全部、わかってたんだよね。あなたにも、記憶がある」
「ああ、そうだな」
唐突に起きた謀反。それはすべて、ヴァイド達の演技であったのだ。
「あの少女の言葉は偽りであることは理解していたとも。なぜなら、その場にお前がいたからだ。お前がエルナルフィアであることは目を見て、すぐにわかったよ。もちろんわからないわけがない」
そう伝えるヴァイドの言葉は、エルナにもわかった。理屈などではない。彼がヴァイドであることは、心の底ではっきりと理解した。いくら姿かたちが変わろうともわからないわけがない。
「けれども、それが嘘ということを理解しているのは、ただの俺の中の記憶のみ。そんなものが証拠になるはずもない。逆に、あちらは竜の鱗という証拠を握っていたしな。王だからと自身の裁量のみで罪を作ることはできない。王だからこそできない。それに嘘をついたといってもまだ若い娘だ。一時、魔が差すということもあるだろう。自分から偽りであったことを正直に伝えてくれればと願ったんだが」
だからヴァイドは待った。けれどもローラはヴァイドにエルナの嘘を吹き込むばかりで、本当は何一つ話さなかった。そして、せめて両親が諭してくれれば、と考え呼び寄せたが、まさか話を大きくするとは思いもしなかった。だからこそ一芝居打って見せ、正直に言わざるを得ない状況を作り、ついでに少し灸をすえてやろうと思ったのだが、まさかヴァイド自身もこんな展開になるとはついぞ考えもしていなかった。エルナが竜であると自身から名乗りを上げる行為をするとは。
「つまらなそうな顔をしていたからな。竜としての生は望んでいないものだと思っていたよ。見ぬふりをしてやるべきだとな」
「……それは、そうかもしれないけど。違う、ふてくされていただけ」
自分は覚えているのに、ヴァイドは知らない。そう思うと、子供のようにほんのちょっぴり腹を立てていただけだ。そしてローラをかばうつもりで火の魔術を使ったのは、自分でも考えなしの、ただの八つ当たりのようなものだったのかもしれない、と今では思う。気まずくて下を向いてしまったが、そうか、ふてくされていただけだったか。なんとも俺は力不足だな、と返答して、ヴァイドは気にすることなく続けた。
「それとな、あのローラという娘が色々とお前のことを告げてはいたが、まあ、城の中で信じているものはおらん。嘘とはつけばつくほど、違和感がつのるものだ。城の人間達の態度に不審なところが感じるのなら、そりゃ同情だろう。しかし勘違いをさせる要因はこちらにある。悪かった」
「それは、別にいいけれど。……ごめん、考えると恥ずかしい」
このことを考えると、どうしても頬が熱くなる。
たかが、骨だ。そこに魂はない。わかっているのだ。たしかに竜の習性はエルナを縛り否定することもできなかった。けれども、竜であるからこそ、たかが人間から骨を取り返すこともできずに、彼らの言いなりとなっていたことがとにかく震えるほどに恥ずかしかったし、知られたくもなかった。たとえエルナルフィアの記憶を取り戻す前だとしても。
顔を伏せながら耳を赤らめるエルナに、ヴァイドは笑った。
「何を恥ずかしがることがある。お前はエルナルフィアの記憶があるのだとしても、間違いなく十六の少女で、エルナでもある。よくぞここまで一人で戦った。ただ一人の戦場で、長い時間を耐えた。お前は間違いなく武人だ。うむ、間違いないな!」
そう言ってエルナの手をすくう青年のにかりとした、けれどもどこか意地の悪そうで、少女に対して武人と言ってしまうようなほんの少しデリカシーがない男が、とにかく懐かしくなった。ぢ、ぢ、ぢ、と足元ではハムスターや、火や、風の精霊達がいつの間にかやって来ていて、わちゃわちゃと賑やかなことこの上ない。いつもこうだ。ヴァイドと一緒にいると、たくさんの人がきて、やってきて。そして。
みんな死んだ。
エルナルフィアを残して、みんな死んだ。長い長い年月を生きる竜の前には人の寿命などただの塵のようなもので、楽しく、嬉しく、幸せな時間はあっという間に過ぎてしまった。ヴァイドは長く、健康に生きてくれようと努力したが、人には等しく死が訪れる。お前の鱗は美しいなぁ、とただ一つを言い残して死んでしまった主人をエルナルフィアはくるりととぐろを巻くように抱きしめ、泣いた。もう動かぬ。鱗くらいなら、いくらでもわけてやるのに。そんなもの、この手に握りしめて何枚だってお前にやるのに。
いつしか男は骨となり、大事に、大事に抱きしめた。けれどもそれすらも塵芥のように消え去り、竜は泣いた。
生まれ変われと願って、自分を忘れてもいいからと願って、いつかの日を思い出した。
ヴァイドはよく、死んでもお前のことは忘れないといったが、それは長い寿命に取り残されるエルナルフィアが気がかりでということは理解していた。
どれだけ願っても、生まれ変わりなど見つかりはしなかった。そうこうするうちに、竜も老いた。やっと、自身も死ぬことができると小さな喜びとともに、ただ一人、ひっそりとこの世から消えようとしたとき、たくさんの精霊が彼女の周囲で踊っているように見えた。それは、彼女が魔力を分け与えたもの達だ。不思議と、誰かに言葉を伝えたかった。自身の、ずっと、ずっと願っていた、小さな。けれども大きな願い。
「一緒に、死にたかった!」
震わせたのはエルナの喉だ。
「死にたかった、死にたかった、一緒に死にたかった、一人でなんて嫌だった、誰にも消えないでほしかった、力なんてなくなってもいい、ちっぽけでもいい、二本の足になってもいい! 人間になって、あなたと一緒に、死にたかった!」
もし、次の生があるのなら、人間になりたかった。わなわなと叫ぶ声はどこまでも草原を駆け抜けて、力いっぱいに正面から抱きしめられた。ふうふう、と息を繰り返す。吐き出せない。これ以上何も、吐き出せない。そう考えたとき、ぴい、と一匹の精霊が声を上げた。エルナルフィアの願いを聞き届け、どこか遠くにいる神へと伝えてくれた精霊達。気まぐれな神がエルナルフィアの願いを叶えてくれたのか、ただの莫大なエルナの魔力が、次の生を生み出し、捻じ曲げたのか。
精霊達が、泣いていた。泣き声の大合唱だ。うわん、うわん、と子供みたいに泣いている。そしたら、エルナだって泣けてきた。その中でも一番大きな声で泣いていた。本当は、少しなんてものじゃない。とても、とても腹が立っていた。なんでヴァイドが自分に気づいてくれないのか。こんなにも自分の中はヴァイドでいっぱいだったのに。
けれども現実は、彼はエルナの生を理解していた。彼は竜とエルナを別のものと考えて、尊重した。ふてくされて帰りたいと言ったエルナの言葉を受け止め、知らぬふりをしてくれようとしていたのだ。竜としての生を必ずしも、誰しもが享受したいわけではないのだから。
苦しいくらいに抱きしめられて、それから、ばり、と唐突にひっぺがされた。わずかにヴァイドの頬は赤らんでいたが、そこは年の功で即座にごまかすことはできた。ただの小娘であるエルナはなんにもわかってはいなかった。だから謝るしかなかった。
「ごめん……ごめんねヴァイド……」
「いや、なんで謝る……」
ずずりと鼻水をすすって、顔も大変なことになっているエルナだったが、とにかく今は自分が情けなくなっていたので謝罪を重ねるしかない。
「だって、私、もう、飛ぶこともできなくて……」
多分、単純なジャンプ力なら青年のヴァイドにだって負けないだろうが、背中にかかえて雲の上までびゅんびゅん飛ぶなど間違いなく無理な話だ。エルナからすると、自身のワガママのために力のない人間となってしまって、竜である面影などどこにもなく消えてしまった結果だ。いや、精霊術ならまちがいなくこの国、いやすべての国を合わせても一番であるが、そんなものエルナの価値観からすれば吹けば消し飛ぶ程度である。
「私は、役立たずに、なってしまった……ごめ、ごめん、ヴァイド……」と、嘆くと、「お前は何を言っているんだ……」と、呆れたように返されてしまった。「仕方がない」とヴァイドはぶつくさと呟き、「えいや」とエルナの細い腰を持ち上げる。なぬ、とエルナは驚いた。そして、ぶんぶん、ぐるぐると回った。
「ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ~~~!!!」
「んなはははは」
王様の仮面が、ぽろんと落ちてしまったみたいにヴァイドはそれはもう楽しそうに笑った。本当に意地悪そうで、からかえることが嬉しくて仕方ない、といった様子である。ぐるんぐるんと草原の中でいっぱいに回されて、やっと地面に降ろされたきは、一体何をされたのか理解ができなかったので、ダメージよりも何よりもわけのわからなさにエルナはぐったりしてしまった。
「どうだ、空を飛んだろう」
「飛んではいない……」
「飛んでいた。多分、本気を出せばもっとびゅんっとできるぞ」
「やめて。細いくせに意外に筋肉質なのほんとやめて」
そこは以前のヴァイドと違うポイントである。なんにせよ、とヴァイドはどっこいせと原っぱの上に座ったから、エルナもそれに倣った。
「お前が飛べないんなら、俺が飛ばせばいい。ただそれだけの話だ」
「絶対違う」
「そうだなぁ、エルナ、お前の名は母がつけてくれたのか?」
唐突に話題が変わったようにも感じたが、エルナはこくりと素直に頷いた。「うむ。エルナルフィアの名から取ったのだろうな。いい名じゃないか」 そこは少しだけ照れてしまって、ゆっくりと頷いた。似た名前の響きではあるが、母がエルナに幸せになるようにと、竜の守護を求めてくれたということなのだから。
「実は」と今度はヴァイドがひっそりと、秘密の話を打ち明けるように告げる。ごくり、とエルナは唾を飲み込み、続きを待った。「俺の名前は」 ごくり、ごくり。
「ヴァイドカルダドラガフェルクロスガルド、と言うんだ……」
正直ただの聞き間違いと思いたかった。
「いや、実はな。この国は代々王はヴァイドの名を継ぐということになっているだろう。でも、生まれた男児すべてがヴァイドだと、意味がわからないだろう。だから、ヴァイドの名前に他の文字、父の名やら祖父の名やらをつけるんだが、それが繰り返されるとな、こんな大変なことになるんだ。あとドラゴンとかの意味でドラが入ることが多い。この国は竜が大好き過ぎる。ほんとに過ぎる」
本当に大変だった。
まず覚えられない、とエルナはわなないた。なんでこんなことになってしまったのか。一人目か、二人目かで止めてほしかった。
「ヴァイドカルダドラガフッ……げふっ、え? 何?」
「ちなみにこれは家名は含まれない。名前だけでこの長さだ」
「あわ、あわ、あわわわわ……」
「言いたい気持ちはわかる。わかるぞ。俺も何度も思った。だからな、公式には俺はヴァイドと呼ばれているが、母や兄弟達からは、クロスと呼ばれている。俺は、ヴァイドであるが、クロスだ。お前もエルナルフィアでもあり、エルナでもある。同じ名を継ぐ必要はどこにもない」
どうか、クロスと呼んでくれ、ヴァイド、いやクロスはエルナに伝えた。
「そして、俺たちが同じ関係である必要もない。お前が俺を飛ばすことができないというのなら、今度は俺がいつでも持ち上げてやろう!」
呆気にとられて、それからエルナは泣き笑いのような気持ちになった。ヴァイドは、ゆっくりとエルナの中で、クロスという若い青年王へと変化していく。その変化は、決して不快なものではなく、どちらかと言えば心地良いものでもあった。
「うん……わかった。えっと、クロス」
「うむ。それではまず関係を変える第一歩から、俺の妻にならないか」
「早い。そしてよくわからない」
「大丈夫だ。ちゃんと理由はある。まずだ、エルナがエルナルフィアであるということは知られてしまった。そうすると、生まれ変わりである人間にも、一代限りではあるが、公爵家と代わりのない権利を与えられる」
「う、うん」
ちょっといきなりすぎではあるが、派手なことをしてしまったしそのところは仕方がない。反乱軍だと勘違いしてしまったが、殺したくはなかったので鎧と剣を燃やして溶かした兵士達は、いやんと恥ずかしそうにしていたが、ちゃんと新しいものを買い与えられたときいてホッとした。そして一代限りの権力とは、それこそローラが求めたものでもある。エルナとしては、もちろんまったく興味はない。
「しかし、この特権だが、その父母や、兄弟にもある程度の融通を利かせることができるようになってしまっている。それは家族を重んじる竜の特性を鑑みて随分前の王が法律として定めたものだ。だから今すぐに俺が勝手に変更できるものではない」
法律とは長く時間をかけて精査し、変えていくものだ。クロス一人の独断で変更してしまうのは、ただの独裁の始まりである。
家族、という言葉を聞いてエルナは眉をひそめた。
「うむ、実際に血は繋がってはいない、と聞いてはいるが、養子とはいえ戸籍に名をつらねられているわけだからな……。カルツィード家の罪については、今はまだ協議会にかけられている最中だ。そしてたとえ罪人になったとしても、この制度に変わりはない。それは……お前の望むところではないだろう?」
こくり、とエルナは頷く。
必要以上の罰を受けてほしいと願っているわけではないが、もうかかわり合いになりたくはないと考えていることは事実だ。
「だからだ。俺の妻になれば、エルナに認められた公爵家としての籍は抜け、俺の籍に入ることになる。単純に、移動させるんだな。そうすれば男爵家とはもう繋がりを持たない。通常の貴族ならばそう単純なものではないが、まさかエルナルフィアの生まれ変わりと王が婚姻するなど想像もしていなかったんだろうな。法律に書かれていないということは、セーフということだ」
「そ、それは、いや、勝手に変更できないってさっき言ってたのに、それはちょっと」
「勝手に変えたんじゃない。穴をついただけだ。だからこれは問題ない」
問題ないのはそこではなく、とエルナはくしゃくしゃになってしまう。一体どうなることやら、と周囲では精霊たちが固唾を呑んで見守っていた。ゆけゆけ、クロス! いやいやエルナ、まだまだパンチはかわせるぞ! とうぇいうぇい楽しんでいるが、見世物でもなんでもない。人生の一大事である。
「あの、私、こんな、見かけだし」
「こんな見かけ?」
「前みたいに、青くて、大きくもないし」
「それは先程伝えた。何も問題ない」
「髪だって、こんなくしゃくしゃで……」
「くしゃくしゃ?」
言われると、恥ずかしくてうつむいてしまう。ローラにはよく言われた。醜い女から生まれた女は、やはり醜いのね! なんて。だからエルナは、自分は人としてはどうにも劣っているように感じてしまう。
「エルナは、美しいぞ?」
だから、きょとりと告げられた言葉は何かの勘違いかと思ったし、理解したあとも冗談かそれとも励ましの言葉をくれているのかと思った。「うん。嫉妬にかられて、よりひどくいじめてしまうような、まあ、そんなところもあったんだろう」と自分で納得するように彼は呟いているが、言われ慣れない言葉に、とにかくエルナはそわそわした。飛べるならば、多分逃げた。
クロスは、そんなエルナの頭に、ぽん、と手を乗せた。「きっと、母君もお美しい方だったのだろうな」と言ってくれた言葉がとにかく嬉しくって、じっくりと呑み込んだ。そして、うん、と小さく頷いた。「まあ俺はお前がどんな見かけでも問題ないが。とりあえず俺の妻になってはどうか」 そしてまた話題は戻ってきた。
「いや、それは、なんていうか、あまりにも、話が。あとそれ以外に方法はありそうだし!?」
「もちろんある。けれどもこれが一番早い」
「早すぎて困ってるんだよ!」
がおう、と小さな竜は吠えている。えいやえいや、と精霊達はもりあがり、わいわいと楽しげな様子だ。
「そうだ、鱗っ……!」
「これのことか?」
ふと、思い出したのかのように慌てて声を出したエルナを見て、ちゃり、とヴァイドが懐から取り出したのはローラに盗られてしまったはずの竜の鱗だ。やっぱり取り返してくれたのだと思うと、ホッとしてしまった。それからクロスの手の中に収まっているそれを見ると妙にしっくりくる。
「大切なものだろう。今度はなくさないようにな」
「……それ、クロスが持っておいてくれる?」
自然と口からついて出た言葉にエルナ自身も驚いた。
「あの、なんというか、生まれたときから持ってたから! その、私と繋がってるような気がして、だから、その!」
びっくりしたから、妙な言葉まで早口で付け足してしまう。でも、こうして彼に渡すためにエルナはただ一つの竜の鱗を握りしめ、もう一度この国で生をうけたような気がしたから、何も間違いはない気もする。しかし話すエルナだってわけがわからないのに、受け取る彼がさらにわかるわけがない。
そう思うのに、クロスは「ふむ」と物知り顔で頷き、鱗に繋がれた鎖をつまむように握りしめ、高く掲げた。
太陽の光が鱗と合わさり、光の輪がきらめいたとき、「うん」とまたクロスは小さく呟いて、ただ一言。
「いいな」
ただ、そう言って笑っただけだ。
なのに、エルナはどうしようもなく嬉しかった。長い時間をかけて、やっと届いた。こぼれそうになる涙は、必死に唇を噛んでこらえた。でもすぐにクロスには気づかれてしまって、額を軽くこづかれる。「泣くな」と手の甲で瞳を押さえられたから、たまらない。ぽろぽろと彼の手のひらを濡らしてしまう。
「まったく。俺の嫁は、いつの間にこんな泣き虫になったんだ」
「……よ、嫁ではない……」
いつのまにかの嫁扱いに、ぐずりながらなんとか返答するしかない。
こうして二人はまた出会い、ウィズレイン王国の物語はゆっくりと幕を開けた。
長く、長く続く、後の人々に親しまれる、若き王と少女の恋物語として。いいや、幼い少年達からすれば、王と勇ましい竜の英雄譚として。
でもそんなことはまだ誰も知らない、春に向けてひっそりと芽吹きつつある、蕾のような物語だ。
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