虚像裏


昇って 堕ちて堕ちて

毎度の上下が バカみたいに規則的


明るい渦の中に汚点が悪目立ち

ぐるぐる回って ワーキャー騒いで

排水溝ゴールでごちゃごちゃ紛れる


部屋の隅の埃に

名前をつけて吹き飛ばして

何やってんだろう 虚無感だけが遺る


あっち行け

こっち来んな

あっち行け


拒絶する事しかできなくなって

仮面をつけて交わってみても

見せかけつくりものは長続きしない


時々 時々 ほんの時々

煌びやかなそっち側に憧れる


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