夜のボロボロ


ふわふわ 漂う夜明けに

また来たのか と唸る

外を繋ぐ そこが白んで


ハタハタ 揺らぐ布切れ

流れが それを攫ってくれる


痛み から逃げてばかり

楽 へ逃げてばかり


見上げてる自分が惨めで

見下ろす自分は滑稽滑稽


宵の静けさに混じる雑音も

耳を塞げば聞こえまいて


無能 悟られないよう笑って

無謀 落ちないように笑って

無情 気づかないフリでいい


声を殺して それを常として

口を閉じて それが平和だと知って

ホロッと綻びた そこから崩れてく


瞬きひとつ 深くして

次の光 手を伸ばせるように

壊れないように 優しく優しく


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