第4話 「ムツキ…ムツキ…」竜言語魔法をとなえたら…!エッチなオムツでムツキな話が、ガンダムとコラボだ!どういうことなんすか、グアチャロ課長!

エッチな男たちは、あの人に逃げられて、残念でした!

 「ムツキ…ムツキ…」

 俺、たぶん、竜言語魔法をとなえていたと思う。

 それか、流言語魔法?

 「こらー、ザエボス!」

 「…え、何で?」

 また、グアチャロ課長に怒られた。

 「ザエボス?」

 「うひい、うひひい!」

 「良いぞ!」

 あれ?

 怒られない。

 むしろ、ほめられた。

 なぜ?

 「ザエボス!」

 「はひい」

 「良く、言った!」

 はわわ…?

 マジで、ほめられているぞ?

 「思い出したぞ、ザエボス!」

 はわわ…。

 まただ。剣を、握っている…。

何で、この人は、ほめておきながら、真剣を、突きつけてくるんだよ?

 頭、おかしいんじゃないのか?

 「な、何すか、課長?」

 下半身が、あたたかい。

 しまった!

 俺、ちびっていたようです。

 「ザエボス!」

 「は、はい。課長?」

 「それだ!」

 「…はい?」

 「オムツだ!ムツキだ!」

 「…はい?」

 うわ。

 そうだったのか。

 マジで、知らなかった。

 はじめて、知った!

 ムツキさんの生まれた異世界、日本という国の古い言葉で、「オムツ」のことを、「ムツキ」っていうんだそうな。

 オムツとムツキのシャレを理解した俺は、無敵だった。

 「ザエボス、良いか?」

 「何すか。課長?」

 「今日のできごとを、忘れるなよ?」

 「…はい?」

 「ムツキなオムツは、えらいんだ!」

 …課長は、何を、言っているんだ。

 「ザエボス!」

 「へーい」

 「これからは、宇宙の時代になる!」

 「宇宙!」

 「そうだ。宇宙世紀だ!」

 これだから、この課長は…。

 これが、なんと!

 なんと!

 なんと!

 オムツのこの話が、ガンダムの話につながっていくことになる。

 意外でしょ?

 「オムツー!」

 新しい竜言語魔法を唱えているひまは、そのときの俺には、なかった。

 最強クラスの新卒様として、チキン南蛮を買ってきて食べている余裕もなかった。

いくぞ!

 エッチなオムツでムツキな話が、ガンダムとコラボする!

 「良いか、ザエボス?」

 「はい、はい」

 「宇宙飛行士っていうのは、一旦、宇宙にいくためのシャトルみたいのに、乗り込んだらな…」

 「はい、はい」

 「たしか…。何時間も、シャトルみたいな奴の中で、移動ができない決まりになっていたと思う」

 「そうなんすか?」

 「宇宙に向けて、飛び立つ前であってもな?」

 「そうなんすか?」

 「キシベロハンは、動けない!」

 何?

 「オムツー!」

 きたのか?

 きたのか、ガンダム!





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