第3話 ガルガスタン社にやってきた、バルダー社のムツキさんっていう子の話に、男性社員、釘付け。だって、バルダー社は、エッチな下着も作るから。

 ムツキでエッチな話が、続く!

 期待が、夢いっぱい。

 「我が社には、エッチっぽくても部屋の中を歩き回れる服を作る力が、ふんだんに、ございます!バルダー社で、エッチな服も、おまかせあれ!」

 何なんだ。

 この、ムツキさんっていう子。

 ガルガスタンな会社のおじさんたちは、エロいよなあ。

真面目に聞きすぎている俺ら新卒社員も、どうかと思うが。

 ムツキさんは、それだけをしゃべって、会社から、去っていってしまった。

 これから、エッチっぽい画像まで見られるプレゼンがおこなわれるんじゃないのかと期待していた男性社員たちは、やや、拍子抜けな感じ。

「ムツキさんって、何だったんだ?」

 社員の不安が、飛び交った。

 「こら、ザエボス!」

 なぜか、俺が、グアチャロ課長に怒られた。

 グアチャロ課長のやばいところは、本物の剣を、俺に突きつけてくるところだ。死人が出たら、どうするんだ。

 この人、絶対におかしいよ。

 今まで、何度も、これに近いことがあったもんな。

 「本当に、殺されるんじゃないか?」

 何度か、マジで、ちびってしまったよ。

「課長?やめてくださいよ!俺、ちびってしまいそうっすよ。オムツとか、ないんですか?」

 いつも俺をいじめる課長を、ちょっと、からかってみたつもりだった。

 「しまった…。また、怒られるか?」

 が、そのときは、怒られなかった、

 むしろ、ほめられた。

 え、え?

 「良く言った、ザエボス!わかったぞ!」

 はわわ…?

 「思い出してきたぞ、ザエボス!」

 はわわ…。

 グアチャロ課長が…。

 剣を、握っている…。

 何で、この人は、ほめておきながら、真剣を突きつけてくるんだよ?

 まじで、頭、おかしいんじゃないのか?

 俺、死んだら、どうするんだ?

 「な、何すか、課長?」

 下半身が、あたたかい。

 俺、ちびっていたようです。

 この会社は、エロすぎる。

 ムツキさんの声、かわいかったなあ。

 「我が社には、エッチっぽくても部屋の中を歩き回れる服を作る力が、ふんだんに、ございます!エッチな服も、おまかせあれ!我が社、バルダー社に、おまかせあれ!」

 そのかわいさが、いくつもの伝説を作るんだ!

 「ああああ…」

 俺の気持ちが、フンワカしています。

 「ああ…、ムツキさん!」

 もっと、エッチな気分にさせてよう!

 俺らは、SNS時代のスーパーヒーロー、新卒様だぞ?

トキメキが、止まらない。





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