第2話

それからしばらくして看護師たちが忙しそうに食事を各部屋に配っている。

僕の前にも置かれた。そして、さっきの看護師が来て僕に「口開けて」と言われ薬を混ぜられた苦いドロドロの食事を口に運ばれる。

そして、休むことを許されなく次から次へと口に入れられ、僕は、むせながら一生懸命に食べる。食事は、とても美味しいといえず、その上、ドロドロで食べる気にもならない。食べるのがつらいが、看護師は、何がなんでも食べさせようと必死だ。元気な頃でも朝食をこんなに食わないぐらいだ。僕は、怒られるのが怖から一生懸命に食べていたが気分が悪くなったが、ドンドン口に入れるから飲み込んでいたが、むせてしまい吐いてしまった。もう、その後は、記憶にない。

どれぐらい時間がたったのか、、、。そこには、男と、とても若くみえる女の子が立っていた。二人は、僕のあそこを見ている。そして、男がオムツに触ろうとしたので僕は、嫌だったから縛られている腕で僕のオムツを触ろうとしている男の手を押さえつけようと挑むが男は、「なに、オムツ変えないでいいのか、ジッとしろよ。」と言われた。「この人は、管をしているから便だけ確認してくれたらいいよ、汚れてなければそのままで。管をしてない人でおしっこをしていたらとりかえて、ここにこうやって巻き付けてね」といいながら僕の大事な所を触りながらオムツの替え方を教えているようだ。女の子は「はぃ、、」と小さく返事した。すると男は、「この人みたいに小さくてパットが巻き付けられなかったら」というと僕の大事な所を何度も引っ張り「ほら、引っ張たら伸びるからさ、そしたら巻き付けやすくなるし漏れにくくなるからさ」というと、女の子は、軽くうなずくだけだった。僕は、何も発せられないけどとても恥ずかしくてたまらなく悲しかった。

僕は、この病院に来てもう二週間たった。寝たきりだ。両手をベッドに縛られているから身動きもできない。話すこともできないから何も言えない。言いたいことは、いっぱいあるのに言えない。お風呂は、一度だけ入れてもらったが、容赦なくお湯をかけられ苦しかった。そして、10分で完了だ。

それから、シーツもめちゃくちゃ汚れて血があっちこっちにじんでいる。だから、僕のベッドは、とても臭い。そして、僕も臭い。また、今朝、採血だ。両手を抑えられ血がシーツを汚す。(やめてくれ、痛い、やめろ)誰も僕の声を聞いてくれない。痛さのあまり藻掻く僕を「動くからできないでしょっ、。何度も何度も針を刺してくる。(やめろ)僕は、痛さのあまり看護師を睨みつけた。「何度も動くなって言っているよね」と金切声で怒鳴られる。僕は、それでも、藻掻き続け睨み続けた。あんなに辛い事から解放されたのは、三日後だった。僕は、死んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る