夜空の下で君と不思議な出来事

速水すい

ある夜道の不思議な出来事

月がない夜空は星々が煌めく、夜道は街灯が一定の距離で設置されている。

今日は気分的に夜道を歩く夜空月やぞららいとは通学路である坂道を何気なく降っていた。



呑気に夜空を見上げて歩いてると。


「きゃっ!?」


誰かとぶつかり、倒れた子に目を向けると。綺麗な美少女。白銀の髪の毛で不思議と白いワンピースを着ていた。


「あ、あの大丈夫ですか?」

「えぇ、大丈夫ですわ」


何処かの令嬢かと思わせる気品がある少女、手を貸して立ち上がり口を開く。


「こんな夜分遅く、殿方は歩くのですね?」

「普通にあるくさ。そうゆう君こそ、大丈夫なのか? 一般とはかけ離れた女の子に見えるけど」

「そうでしたわ、私逃げてる真っ最中でしたわ!! あのオーグに!!」



数分沈黙何を言ってるんだこの子は? と言う目線が俺から飛ばされる。


「私が嘘でもついてるとでも言うのかしら。

大体、殿方である貴方は何故武器を持たないのですの!! 私のナイト!!」


更に頭にはてなが浮かびまくる、とうとう頭いかれた人とエンカウントするとはな。

それにしても、異世界ぽいよな言い分がさ。


「お嬢さん、とりあえず喫茶店に行こうか?」

「な、何を呑気に! はっ!? これが、噂に聞く大人の微動だにせずって奴ですの!? さ、流石殿方は違いますわね」


喫茶店に連れて行った。

ただ、周りの視線が痛い。女の子に寒い格好させてんのかよ? って言う目線だ。

まだ春先の季節だから浮くけど、まぁ先取りしてますよって堂々とするか。


「こんな優雅に過ごせる場所あるのですね?」

「まぁな、それより君は何処から来たんだ」

「私は、とある姫ですわ」


やはり名を伏せている、まぁ気を取り直して不思議な出会いなわけだ。


「記念にこれあげよう」

「これは?」

「えーと、装飾品だよ」

「私と結婚ですわ」

「え?」

「装飾を異性に与える行為はそうゆう事、受け取ったら成立ですわ」


不思議な出来事から一緒に暮らす生活が始まりました。

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夜空の下で君と不思議な出来事 速水すい @zerosekai

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