74.真夏の風(後編)










「たああああああああ!!!」


俺の左アッパーが、相手の顎先を捕らえた。腕を振り上げると、相手の顔は大きく揺れ、バキンッ!!と鈍い音を立てて仰向けに倒れた。


「ぷっ!」


道路に寝ているその男に、俺は唾を吐いてやった。


「……………………」


俺の相手は、残り二人。1人は真ん前に、もう1人は真後ろにそれぞれいて、俺から等間隔に距離を開けている。


各々が角材を握りしめながら、その距離をじりじりと詰めてくる。


(ちっ……一斉に飛びかかるつもりだな?さすがに二人を一辺に相手すんのは面倒だ、ここは一人ひとりにご訪問願おうか……)


俺は「ごほんごほん」と咳払いをしてから、ニッと笑った。


「なんだなあ?ビビってんのか?たかが男1人によお」


「「……………………」」


「ま、顔を隠してる時点でたかが知れてるよなあ。素顔を晒す度胸もなけりゃ、タイマン張る根性もない。つまらん男どもだぜ」


「「……………………」」


「ったく、複数人で囲めば勝てるとでも思ってんのか?そいつぁおめでたい頭してるぜ。ネズミが数匹集まれば、虎を狩れるという算段を誰が思い付いたんだか」


「…………くそったれが」


背後にいる男が、ボソッとそう呟いた。ありがとなお間抜け野郎。俺の煽りに乗ってくれてよお。


(さあ、来いやチンピラ……)


俺は、そいつに背を向けたまま、あくびをするフリをした。


「ふぁ~~~……。静かな夜だなあ。眠くなってきたぜ。お前らもそろそろおうちに帰りな。そんで、ママと一緒にねんねしてもらえや。きっと朝までぐっすりだぜ?」


「……死ね」


来た!


背後から、脚を前に一歩踏み込む音がする。その瞬間、俺は腰を垂直に落とした。


ぶわっと、角材が俺の頭の上を左から右へ掠めていった。髪の毛の先がそれに煽られて揺れた。



たんっ!



俺は両手を前に出し、地面へつけた。そして、ぐるりと後ろを振り向き、屈んだ状態から右脚を伸ばして、背後にいる男の腹を思い切り蹴りあげた。


「ぐえっ!!」


男は、胃液を口から漏らした。あまりの痛みに、その場に倒れこんで悶絶し出した。


自分が襲いかかった勢いと、俺の蹴りが丁度カウンターになってるので、フツーに蹴られるより何倍もいてえはずだ。


「「……………!!」」


横目で、残りの一人が狼狽えているのを確認する。



ザッ!



俺は脚を引っ込めて素早く前転し、そいつの元へと接近した。


「!?」


俺は、その男の目の前で立ち上がった。鼻先が触れそうなほどど真ん前に立って、そいつのこめかみ付近を両手で掴んだ。


そして、自分の頭を後ろに引いて勢いづけてから、そいつの鼻頭に向かって思い切り頭突きをしてやった。


「ぐはっ!!」


鼻の穴から、ぬるりと血が垂れる。男は顔をしかめ、角材を手放し、両手で鼻を押さえる。


(腹が隙だらけだぜ!)


殴ってくれと言わんばかりに空いてる腹を、右の拳でぶん殴った。


「げえっ!」


男は唾を飛ばして嗚咽した。その場にしゃがみこんで、腹を押さえてうずくまる。


(よし、いっちょあがり。藤田たちの方は大丈夫か……?)


額にかいた汗を拭って、あいつらの方を見やる。


状況としては、平田と男、そして藤田ともう1人の男がそれぞれ対峙していた。


平田はスマホを手に持ち、ぶるぶる震えながら、男に壁際へと追い詰められていた。


藤田の方は男の左腕に噛みついていて、それを男が必死に男が振り払おうとしている。


葵は脚を傷つけられたのだろう、顔をしかめて太ももをさすりながら、地面にへたりこんでいた。


「まず助太刀すべきは、平田か!」


俺は直ぐ様、平田と対峙している男に向かって走った。


その時、平田が男に向かって写真を撮った。パシャッとシャッター音が鳴り響き、フラッシュライトがたかれた。


「も、もう無駄なことは止めて!」


平田が男に向かって叫ぶ。


「あなたたちは、たくさん写真におさめた!それに、葵さんがもう警察に通報している!もうすぐ到着する!」


「うっ……」


平田の言葉にびびった男は、一瞬だけその場で固まった。その瞬間を俺は逃さなかった。


「ナイス牽制だな平田ぁ!!」


俺は男の背後に行き、首に腕をかけて思い切り締め上げた。


「ぐうっ!?」


息が止まりそうになった男は、必死に逃げだそうともがく。


「そら!平田!股に一発入れてやれ!」


「え!?」


「早く!今がチャンスだ!」


突然俺から指示を振られた平田は、驚きのあまりテンパっていた。


だが、ごくりと唾を飲むと、眼をきゅっと瞑り、「えいっ!」と言ってから、男の股間をぎこちなく蹴りあげた。


「ぎぃ!!」


男の身体はびくんと揺れて、「あが……が……」と、男ならマジで想像したくない激痛に苦しんでいた。


「よし、静かになったな。これでようやく“落とせる”」


そうして俺は、「あばよ」と告げてから、さらに首を締め上げた。


「……………………」


すーっと顔が青くなって、男は気絶した。それを確認してから、俺は腕を離した。どさりと倒れこむその男を、平田は肩で息を切らしながら見つめていた。


「これでよし。さて、最後に藤田だが……」


呼吸を整えてから、戦闘中のそちらへ眼をやる。しかし、もう決着はつきかけていた。


「ごめんなさい!ごめんなさい!お願いです!離してください!」


藤田に噛まれ続けて、男の腕からは血が垂れていた。だが藤田は頭に血が昇っているのか、一向に離そうとしない。


「痛い!痛い痛い痛い!!すみません!本当にすみません!!」


「おい藤田、もうその辺にしてやれ」


「……………………」


俺が藤田の肩をぽんっと叩いた。それでようやく、彼は口を腕から離した。くっきりと歯の跡が残っており、血が一筋流れ出ていた。


「はあ……はあ……」


藤田は藤田で、口から血を垂れ流しており、なぜかちょっとだけ泣いていた。


「よくやったな藤田、強かったぜ」


「へ、へへ……あざす」


興奮で口角がぴくぴくしつつ、藤田は笑った。


「本当に……本当にすみません!」


湯水の手下であるそいつは、未だに俺たちへ謝っていた。土下座をし、何回も何回も頭を下げていた。


「ようお前、湯水と明の居場所を教えろや。言わねえと……分かってるよな?」


「はい!い、言います!教えます!」


男は、その場で目出し帽を取った。その時……俺はこいつのことを、どこかで見たことあるなと思った。


(天然パーマの……丸顔。あ!もしかしてこいつ!)


そうだ……こいつは、ちょっと前に明といじめられてたのを助けてやった一年生だ。


「お前……あの時のやつだよな?下駄箱でいじめられてた」


「……!」


向こうも俺のことに気づいたようで、罰の悪そうに顔をむつむかせた。


「お前……なんで湯水の仲間になったりしたんだよ?ていうか、湯水と繋がりあったのか?」


俺の問いかけに対して、やつはうつむいたまま、唇を噛み締めた。


「……その、いじめを……止めてくれたんです」


「なに?」


「僕……あの、知っての通り、クラスメイトからいじめられてて……。そのいじめを、湯水が止めてくれたんです」


「……………………」


「そして、僕が『何かお礼をさせてください』って言ったら、『手伝ってほしいことがある』って言われて……」


……なんてこった。


俺は明から聞いたことがあるが、こいつに対するいじめってのは、湯水本人が引き起こしたものらしい。つまり、自分で種を撒いておき、天パに借りを作らせるようなことをしたと……。あの野郎、本当に人の心がねえな。



ブロロロロ……



俺たちの近くに、一台の軽自動車が止まり、三人の女が降りてきた。それは、平田たちの知り合いである、城谷という警察官、柊という探偵、そして明の妹だった。


「みんな……!」


「どうやら、乗り切った後みたいね」


城谷と柊は、俺たちの様子を見て心底安堵していた。倒れている葵や、口許から血が出ている藤田に駆け寄って、怪我の具合を確認している。


「葵ちゃん、大丈夫?」


「はい……。脚自体は、ちょっと擦りむいちゃっただけなんで、大したことないです。ただ、ちょっと……腰が抜けちゃって……」


「そっか……怖かったよね。もう大丈夫だからね」


葵は城谷の言葉を聞いて、疲れきった顔をしつつも、目に涙を浮かべて、口許に微笑みを浮かべた。葵は俺たちの中では一番落ち着いたように見えていたが……やはり、内心かなり怖かったのだろう。それを少しも表に出さず、湯水の手下たちと戦えるとはな……。


「藤田氏、お怪我はありませんか?」


「へへ、どこそこぶん殴られたんすけど、大して痛くねえっす」


「アドレナリンが痛みを麻痺させているのかも知れませんね。後から痛みが来る場合もあるので、後程病院に行きましょう」


「あどれなりん??」


「アドレナリンというのは、脳内麻薬のことです。極度の興奮状態になると、脳内に分泌されるんです」


「え!?ま、麻薬なんすか!?それヤバくないすか!?オ、オレ逮捕されないっすよね!?」


……藤田のすっとんきょうな言葉に、クールな柊もさすがに笑っていた。


明の妹は、平田のそばに近寄って、「メグ!大丈夫!?」と泣きそうになりながら告げる。


「うん、私は平気」


「良かった……本当に無事で」


「ありがとね、来てくれて」


「……………………」


明の妹は、平田のことを思い切り抱き締めた。平田はちょっと驚いていたが、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべて、抱き締め返していた。


「……………………」


明よお、お前の周りには、良いやつがたくさんいるな。時々俺は、無性にお前を羨ましく思うことがあるぜ。


「あ……そうだ、美結」


平田と明の妹はハグを止めると、平田の方からある話を振った。


「湯水と明さんの居場所が……分かるかも知れない」


「え?」


平田は天パの一年へ眼を向けた。


「彼がどうやら、その居場所を知っているみたいなの」


平田の言葉を受けて、明の妹も天パの方へ目をむけた。城谷や柊、藤田や日髙も、平田たちの会話を聞いていたのだろう、彼の方へ視線を注いだ。天パは罰が悪そうにみんなから目を逸らしていた。


「……おい、天パ」


俺がそう言うと、彼は怯えた様子で「は、はい」と返事をした。


「湯水の隠れ家まで案内しろ。今から乗り込むぜ」


「……………………」


天パの一年は、ごくりと唾を飲んだ後、黙って頷いた。


























……幾度も肌と唇を重ね、子種さえも奪ったというのに、未だに私は、この男のことが理解できない。


(アキラ……一体、何を考えているの?)


私があなたに……何かを隠しているですって?


今さらあなたに、何を隠すものがあるというのよ。私はもう、あなたに身体さえも預けてしまった。これ以上、さらけ出すものなんてないわ。あなたの前ではいつだって正直に……自分のことを話してるつもりよ。


「……………………」


そう……私はアキラへ告げるつもりだった。なのになぜか、上手く言葉が出ない。口から漏れるのは、掠れた空気のようなものだけ。


「……なあ、湯水。どうだよ?お前が本当にしたいのは、俺との愛のない交尾か?」


「……………………」


「俺も正直、感覚的にしかまだ分かっていないが……なんとなくお前は、本当にやりたいことが他にあるような気がするぜ」


「本当に……やりたいこと」


「ああ、本当に俺に殺されたいのか?それがお前の望みなのか?」


「……そうよ、殺してほしいわ。私のことを、目一杯恨んでほしい。私のせいで傷ついてほしいし、私のせいで人生が歪んでほしい」


「……………………」


アキラは悲しそうに私を見つめた。


「…………湯水、お前の望みは……俺の中にお前を住まわせたいってことだよな?いつでもお前のことを思い出してほしくて、強烈に印象付いてほしいって、そういうことだよな?」


「そう、絶対に私のことを胸に刻んでほしい。私がいたってことを、永遠に忘れないでほしい」


「なら……もう、それは叶ってるよ。お前に散々嫌なことされて、もう忘れようがない。そうだろ?」


「……………………」


「それとも、まだ足りないか?これ以上に……嫌われたいか?」


「…………そう、そうよ。私があなたを好きな気持ちと同じくらいの熱量を……あなたも持ってほしい」


「熱量……」


「私は、あなたになら全部捧げられる。処女も、人生も、命も」


「…………つまり、その……お前の好意と同じ規模くらいに、お前を嫌いになれってことか?」


「そうよ。私のこと、全部奪いたくなるくらいに嫌いになって。そうしたら、両想いになれるでしょ?」


「……………………」


アキラは、深いため息をついた。それは、私への失望というわけではなく……苦しい想いを胸に溜め込まないように、息を吐き出したような、そんな感覚だった。


「……湯水よお、俺に人生を捧げるって言うんならさ……ちょいとばかし、尋ねてもいいか?」


「なに?」


「お前はさ、俺から嫌われたいとは言っているが、もし俺と付き合えるなら、付き合いたいか?」


「……もし、付き合えるなら?」


「さっき、美結に会う前にどうたらって言ってたろ?どうだ?もし恋人になれるんなら、なりたいか?」


「……………………」


私は黙って頷いた。


「じゃあ、少なくとも俺から好かれるのは嫌じゃないってことだ」


「……何言ってるのよ、バカ。嫌なわけないでしょう?」


「……………………」


「そんな……そんなの、夢みたいな話だから…………」


「嫌われる方が現実的だから、好かれることを諦めた。そうか?」


「……………………」


「なるほどな、だんだん分かってきたぜ」


「なにを…………」


「湯水、お前は……怖いんだな。俺から愛されることが」


「!」


私は大きく眼を見開いた。アキラはそんな私のことをじっと見つめている。


「湯水、いつだったかお前と……話したことがあったよな。愛ってものの考え方について」


「………そうね、私がトロフィーで、あなたが自分の証明……。そう答えてたわね」


「ああ。湯水、お前にとっての愛は、駆け引きだ。他人と競争し、その中で勝ち取っていくもの。つまり、お前の中に無償の愛は存在しない」


「当たり前よ、この世の中……等価交換が必然じゃない。対価を払ってものを得る……。無償なんてものも、自己満足という精神的な満足感を得るため。これもまた、対価を得ているはずよ」


「そうだな、確かにそうかも知れない。だが湯水、人は時に……本当に駆け引きを止める瞬間ってものが、あるとは思わないか?」


「……………………」


……アキラ、あなたはいつもよく分からない。何を言っているのかもイマイチぴんと来ないし、あまり納得できない。


……でも。


そんなあなたが、私は気が狂うほどに大好きだってことだけは……充分に、分かる。


「湯水、俺はな……駆け引きの中に、本当の愛は産まれないと思っている」


「なぜ?」


「駆け引きが産むのは、愛ではなく契約だからだ。たとえば、『私はあなたを愛してる。なぜならあなたは“お金持ち”だから』。『僕は君を愛してる。なぜならとても可愛いから』っていう風に、◯◯だから愛してるという構図ができる。これは逆に言えば、この◯◯の部分が崩れたら愛さない、ということだよな?」


「ええ、当然よね。貧乏になれば愛さない、ブサイクになれば愛さない……。そういうものよ」


「でもな、湯水。俺の思う愛っていうのは……本当は、理由なんていらないんじゃないかと思うんだ」


「理由がいらない?」


「俺も今、喋りながら考えをまとめてるんだけどな、何か理由をつけて人を愛すると、『自分のことを嫌いになる』気がするんだよ」


「……?」


「何て言うのかな、人はさ、自分のことを愛したい生き物じゃん?でもさ、自分の嫌なとこって自分が一番よく知ってるわけで……。自分をいかに愛せるか?が人生の明暗を分けるみたいなところ、あるだろ?」


「まあ……そうね。それは理解できるわ」


「な?その時にさ、自分のことを◯◯できるから愛してるって理由付けするとさ、その◯◯を守るために必死になるわけだろ?容姿なら容姿、金持ちなら金持ち……。でも、ある日突然、その自分を愛せる理由を失ったら、どうなる?」


「……………………」


「事故だのなんだのにあって、顔に酷い傷がついた。詐欺にあってお金がすってんてんになった。その時の自分を、果たして愛することができるだろうか?」


「……………………」


「だから俺は、理由付けしない方がいいって思うんだよな。たとえ何もなかったとしても、俺は俺を愛せるって。そうなるとさ、他人のことも理由付けしないで愛せる気がするんだよ」


「でも……でもそんなの、理想論じゃない。何もなくても愛せる方が、そりゃいいに決まってるわ。でも現実問題、そんなわけにはいかない。たとえば、私のことをあなたは愛せるの?あなたと、あなたの大切な人たちにたくさん酷いことをした、この私を」


「……………………」


「ほらね、理由付けしないなんて、無理な話なのよ。どうやったって、損得勘定が頭をよぎってしまう」


「……………………」


「だから、いいの。アキラ……あなたは私のこと、目一杯恨んで?そうじゃないと……私……」


……アキラは、いつになく真剣な眼差しで私を観ていた。私は……なんとなく、その眼が怖かった。何か酷いことを言われると、そう思ったわけじゃない。ただ……


ただ………………



ドガンッ!!!



「!?」


突然、私たちの部屋の扉が、激しい音を立てて開かれた。直ぐ様そちらの方へ振り向くと、そこに立っていたのは……銃を持った女と、いやに目付きの悪い、明と同年代くらいの男だった。


「明くん!」


「明!」


「城谷さん!?圭!?なんでここに!」


アキラが驚愕の声を上げていた。城谷と圭……それぞれこの二人の名のようね。


「細かい話は後だ!よお湯水、ようやく会えたなこの野郎!」


「湯水 舞!両手を上げて手を頭の後ろで組みなさい!」


城谷が私へ銃口を向けた。ふん、なるほどね。


「大方、私服警官ってところかしら?日本の警察官が、未成年を撃てるわけないわ。そんな脅し、私に通用するとでも?」


「なら、試してみる?」


城谷の額から、汗が溢れているのが見える。


……開かれた扉の奥から、熱い真夏の風が吹き抜けてきた。






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