散歩
天昌寺 晶
散歩
散歩をするのは元々好きでしたが、深夜に外に出ることはほぼなく、あるとするならば、急遽必要になったものを買うために、コンビニへと出かける時か、なかなか眠れなかった時、酔い覚まし(あまり効果はないが)のために夜風に当たりに出る時くらいです。
前述にあるように、深夜に外へ散歩に出ることは少ないと言いましたが、今これを書いている時に、少なくなくね?と思いました笑。
まぁ、これについては考えないようにしましょう。
と、まぁ前述のように、私は深夜なんかに散歩に出ることなど、よほどのことが無い限り、無いのです。
深夜と言えば不審者が多いイメージなのですが、あまり外に出ないので、そのためか、そういう類の人達とは遭遇したりはしないのです。
なので、深夜の散歩といっても、特にこれといった奇怪な出来事や面白みがある出来事は起きないのです。
しかし、一度だけ奇怪?な類の出来事っぽい事には遭遇したことがあります。
それはちょうど、今から2年前、私が大学生の時でした。
その日の夜は、平年より3度近く気温が高かったらしく、散歩日和だと思い、コンビニへの買い出しがてら、散歩へと出かけました。
コンビニへは、炭酸飲料とエナジードリンク、最近気になっていたカップラーメン、商品棚を眺めていたら、無性に欲しくなったビールとちょっとしたつまみを買って、店を後にしました。
帰路で、先ほど買ったビールをちまちまと飲みながら、当てもなく散歩をしていたところでした。
「おい!」
「!?」
「え...?」
突然後ろから「おい」と言われた為、私は驚いて後ろへ振り返ると、そこには誰もいませんでした。
「おい!」
「マジかよ...」
もう一度「おい」と言われたので、声のした方向に近寄ると、そこには大型の飼い犬が威嚇をしてこちらを睨みつけてきてました。
そう。
声の主は、大型犬だったのです。
変な鳴き声の犬に会っていたのです。
散歩 天昌寺 晶 @tensyouziakira
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