第3話

 王都。

 ここに来るのは異世界に召喚されたぶりだ……正直に言ってここに良い思い出はない。


「さて、王都の観光と参りましょうか」

 

 私服姿の僕に対して同じく私服姿のメイドさんが僕へと声をかけてくる。


「……移動に疲れたし、このままゆっくりしていたいのだけど」

 

 今、僕がいるのは王都の宿屋。

 アレシア様や一緒についてきたララティーナは王城の方に向かっている。

 なので、宿屋にいるのは僕とメイドさんだけである。


「えー。せっかく王都へと来たのですよ?ここで動かなくてどうするというのですか?この王都にも良いところが多いですよ?」

 

「……」

 

 確かにゲームでもここ王都にはよく来るし、実際に見てみたいと興味を持てる場所はそこそこある。

 だが、それでも気乗りはしなかった。


「ふー。私は貴方を移動くらいで疲れてしまうような雑魚へと育てつもりはないのですが……」


「……それ、実質脅しだよね」

 

 僕はメイドさんの言葉に眉をひそめながら口を開く。

 ここで外に出ると頷かないと日々の訓練が厳しくなる奴じゃないか。


「どう取るかはあなたに任せますよ」


「あまりにも残酷じゃない?その問いかけ……行かなければ訓練きつくなる奴じゃん……許されないよ。本当に」

 

「……さぁ?」

 

 僕の言葉に対してメイドさんは実にうざったい表情でしらばっくれる。


「行けば良いんでしょう……行けば。えぇ、行きますよ」

 

 僕はメイドさんの言葉に頷き、体を起き上がらせる。


「そうです。それで良いのですよ」

 

 僕の行動を見てメイドさんが満足げに頷く。


「それでは王都観光と行きましょうか。和人は一体どこに行きたいですか?」


「そうですね……うーん。まぁ、特に見たいところがあるわけでもないですし、メイドさんの行きたい場所に任せますよ」


「良いでしょう。それでは和人と共に最高の王都観光にしましょうか」

 

 意気揚々と告げるメイドさんに僕はこくりと頷いた。




 あとがき

 

 13時に更新すんの忘れた。

 萎える……ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ。

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