アンフィテアトルム

廉価

前半


   1


「消えて無くなってほしい――そう思いました」

 AIアートが初めてネット上に登場したとき率直にどう思ったか、という質問に対して男性はそう答えた。

「それはなぜですか?」

 私はタブレットに目を落としたまま、マニュアル通りに質問を続けた。

「不快だからです」

「なぜ不快と感じたのか、自己分析は可能ですか?」

 経験から言って、絵描きは言葉で自己表現することが苦手なことが多く、苦労させられる。男性は自称絵師で、以前はオンラインで自身の作品であるデータを販売していたらしい。

「さあ?〝理性よりお気持ちを優先する産業革命時代のラダイティストだから〟とでも書いておいてください」

「わかりました」私はノートパッドに実際にそう打ち込んで言った。それが何であるにせよ、彼の問題だ。

「またアーティストとして復帰する気は――この〈アンフィテアトルム〉の外でですが――ありますか?」

「どうやって?」

「生成AIと共存している絵師もいます。絵の知識があるほうが、AIを使う際においても有利だと聞きますよ」

「AIを使いたくないんだ」

「なぜですか?」

「さあ。AIを使っても意味がないから」

「わかりました」

 私はタッチペンを置き、ノートパッドを相手に向けて言った。

「では、全項目のチェックが済みましたので、〈第5次産業革命に伴う雇用遷移支援制度〉に基づいて、支援が可能かどうか、本部に問い合わせを行います」

 遷移という場違いな言葉が使われているのはtransitionの訳だからで、直訳することで逆に迂遠になっている。米国のある州で採用された制度をそのまま持ってきたことが伺われる。要するに政府が言いたいのは「AIのせいで失業したやつの転職を支援してやるから、さっさともっと〝生産的〟な仕事に就け」ということであり、このアーティストの男性が助成金をせしめるために取るべき態度は、転職の意志を示すことであって、画業に未練たらしい拘りを見せることではない。


「さっきの答えだけど」絵師は言った。「なぜAIを使わないかというのは、自分でやりたいことだから。AIは人間がやりたくないことをやるべきなのに、人間がやりたいことから奪っていく」

 AIは出来るようになったことから順にやっているだけで、それが人間にとって難しい、高度な技能と思われるものだっただけ。人間にとっては単純な労働のほうがAIにとっては難しい。モラベックのパラドックスと呼ばれるが、私は説明を避けた。本当に苦痛を伴う仕事ほど市場に評価されないのはAIの登場以前から同じだから。

「でも、それは歴史上何度も起こったことです。技術の進歩に付随して。それは避けられない流れなのです」私は言った。

「不可避であることが正しいこととは限らないと思う」男性はそう返した。

 本来は本部のAIに問い合わせれば送受信含めて0.4秒で審査は完了するが、複雑な〝熟考〟が行われているように見せるために、私は2分待ってから宣告した。

「今回は支援を見送らせていただきます」

 私の去り際に、男性は言った。

「あなたはチャットAIみたいな受け答えをするね」

「育ての親に似るのは当然でしょう」

 皮肉を言った側である彼は逆に傷ついた顔をした。育ての親というのは大げさだが、私の高等教育が対話式の検索AIに助けられたことは嘘ではない。



   2


 私は〈アンフィテアトルム〉内のカフェに入って昼食を取ることにした。城壁そのもののような建物の上階にある店、そのテラスからは中央に円形の舞台が見下ろせる。舞台上では演劇のようなものに興じる男女の姿があったが、古代風の大道具に反して、彼らの恰好はアニメのキャラクターを模しているように見えた。

 窓に面した席に座った。二つ隣にはタブレットにペンでデジタル絵画を描いているらしい若い女性がいた。こちらには目も振らず熱中しているようだ。ちらりと見えた画面内の鮮やかな青が目に残った。

 隔絶されたゲイテッドコミュニティということで、イーゼルに乗ったカンバスに向かう古代風のチュニックを着た人々を想像していたが、道具は現在流通しているものと変わらないようだ。彼らが創作の場から排除するのはデジタルツールではなくあくまでAIなのだから。


 アートAIに仕事を奪われたと感じるクリエイター達が集まる場所、〈アンフィテアトルム《amphitheatrum》〉。私が今いるのはそのひとつで、ラテン語で円形劇場を意味するその名前に忠実に、古代ローマのコロッセオのような形状をしている。

〈アンフィテアトルム〉はしかし、特定の場所や施設とは限らない。それは山間部の村だったり、高波打ち付ける要塞のような人工島だったり、オートロックつきのタワーマンションの形をしていたり、あるいは単にその一室という小規模なものもある。大学として認可を取っていたり、ネット上のコミュニティということもある。

 要するに彼らは壁を築いてAIアートを締め出したいという点で一致しており、その壁の材質は様々、物質でないことさえある。そして、その聖域は世界中に散在している。


 席についてもまだ、さっきの絵の青が思い出される。オートウェイターが置いた水を飲んでやっと、それが私の喉ではない器官が感じる渇望だと気づいた。

 オートウェイターが去ってすぐ、私は習慣的に端末を取り出してそこにあるはずの癒しを求めた。しかし、AIは制限された機能が許す限りの表現力で、甲斐甲斐しく通信状態を再確認せよと求めてきた。私は毒づいて、ここではこの種のAIの使用が禁止されていることを思い出した。ネット自体は繋がるが、AIによる検索も含めた学習能力のあるソフトウェア全般の使用が禁止。もちろん〝入国審査〟のときに、オフラインで機能するAIの持ち込みも検査される。

 私はAIアートを生成して眺めるのが日課となっており、特に顧客との対話がストレスだったときにはそれを必要としていた。

 私にとってAIアートの効果は、メンタルヘルス管理AIによればてきめんで、〝希死念慮〟のパラメータが有意に下がった。それら二つのAIは連携しており、心理状態がもはや人間の語彙ではない形でプロンプト化されてAIに送られ、私の精神安定に最適な作品を生成してくれる。

 もっとも詩的な言い方が許されるなら、AIアートは死の淵から私を救ってくれたのだ。その救いから隔絶された私は今、禁断症状のようになっていると認めざるを得ない。

 反AI派たちがよく言う、〝AIに依存しすぎて、もしある日使えなくなったら困る〟という状況は現実的ではないはずだった。彼ら自身の手によって、このように不自然な状況を強制されない限り。突然計算機が無くなってそろばんのスキルが重宝されるとかいったことは起きないし、技術によって奪われた仕事が突然利子付きで返還される日などやってこない。人間の歴史は繰り返すが、科学史は繰り返さないからだ。人々はもっとも強固な形式で知識を符号化するだろうから、全ての叡智が忘却され、砂漠と腐海の下に埋没して、ときおり発掘された機械がオーパーツとして扱われるなどという仮定は不自然だ。もしそのような事態が起こったら、依存どうこうの議論自体が無意味になる。

 私はさっきの男性にどんな言葉をかけてやるべきだったか、会話を反芻した。

〝不可避であることが正しいこととは限らない〟

〝でも不可避なのだから、仕方がないでしょう〟〝なぜ受け入れないのですか〟〝受け入れろ、受け入れろ〟


「おねえさん、大丈夫?」

 眉間から指を離すと、タブレットの娘が私の顔を覗き込んで――というほど興味はなさそうに、見下ろしていた。オン眉の短い前髪ではなく、サイドの長い髪が片方の目尻を隠している。大半がまつ毛に引っかかって鈍角を成している。

「ああ……大丈夫」私は申し訳なさそうに見えるように言った。「なんでもありません。作業中のところ、ご心配をおかけして」

「ええ。集中したかったのに、そんな不快スパムアートを見せられたみたいな顔をした人が同じ店内にいたら、そうできないから。原因を絶つことにしたの」

 不快スパムアートは、人間では不可能な執念で不快な画像を量産するサイバー攻撃用の生成AIによるもの。

「それが自室に帰るよりも効率的だと判断されたのですか?あなたの作業にとって」

「外から来たおねえさん、芸術は作業ではないの。それは単なる行為であり、受苦なの」

「よくわからない表現」

 そこで初めて、私は彼女の外見以上のものに興味を持った。

「じゃあ作業に戻るから、邪魔しないでね」彼女は踵を返しながら言った。

「作業って言った」私はつっこんだ。

 女の子は立ち止まって振り向いた。

「おねえさんはわたしの邪魔がしたいの?それとも単に〝おもしれー女〟なの?」

「私は公務員だから、一般的に言って面白くないと思う」

「じゃあ邪魔がしたいということね。いいけど。おねえさんの髪型好きだし。スーツ姿の女の人を見る機会がないんだよね、ここ」

 私達は相席した。


 彼女はここでは綯多なうたと呼ばれるらしい。私は辿島迷花たどしまめいかと書かれた名刺を渡して、質問した。

「綯多さん、さっきタブレットで何を描いていたの?」

「教えないし、見せない」

「なんで?」

「昔、外の人でAIのほうが上手いとか言ってくるやつがいたから」

「私は……そんなこと言わないけど」

「言わないけど、思うだけ?」

「ごめんね。無理強いはしないから」

「言われて自信がなくなるわけじゃない。褒めてくれる人はたくさんいるから。でも、ノイズは減らしておきたい」

 彼女は〈アンフィテアトルム〉の会員だけのSNSでかなり評価数を集めているらしい。会員と言っても全員がクリエイターではなく、比喩としては闘技場の周辺部に観客が多数いるようなイメージで、クローズドな市場を形成している。そこからの収入でこの施設は運営されているらしい。とは言うものの、それだけでこの規模の活動が成り立つものだろうか?


「さみしくないの?」私は訊いた。「買い物や旅行にもいけないし、同年代の子とも遊べない」

「VR技術はAIなしで成立するの。だから条件はどこにいても同じ」

「でもそのメタバース上のお友達が、あなたにAIアートを見せようとしてきたら?」

「検閲されて、ノイズになるだけ。ゲームしてるときはその検閲がラグになるから文字チャットだけにしないとだけど」

 この施設が物理的な隔離の形式をとっているのは、彼らが誇る絶対的な検閲システムといえども、紙飛行機に印刷されて飛んでくる生成作品などに対して無力だからという理由に過ぎない。

〈アンフィテアトルム〉の本体は検閲ソフトだ。私がそれを調査するちょっとした秘密の任務も帯びていることは、この子に言う必要はない。

 綯多は続けた。「もちろんAIアートを1秒でも見たら汚染されて死ぬなんて話じゃない。ただ不快だから見ない自由があるだけ」

「そんなに不快?私にはよくわからない」

「フランケンシュタインの怪物って言ったらわかる?死体のパッチワークが歩いてる感じ。わたしたちの思考の痕跡が、他人のそれと混成されて出回るなんて」

「AIアートは単純なコラージュやトレスとは違うよ」私は反論した。

「でも〈園長先生〉は言ってた。拡散モデルは確率的複製だから、まごうことなき盗作だって」

〝確率的複製〟?〈園長先生〉なる人物には、いずれ会わなくてはならない。反AI派で、私達の仕事の障害になりうる人物と目されている。

「それが違法なのは無許可だからでしょう。ライセンス契約済みのものは盗作とは言えない」

「ドナーSNSから学習されたものも同じ」

「でも、そうと書いてなければ判別できないのでしょう?」

「それが嫌なの」

 哲学的ゾンビ、サールの中国語の部屋、感動的なAIアート。いずれも、内部さえ気にしなければ外から見た動作は同じ。どうせ観察できない内部の原理については語りえない。議論はチューリングの時代に終わっている。


「なんて説明したらいいんだろう」綯多は頭を抱えて言った。「メイカさんは対戦ゲームで遊ぶ?相手がAIつきのチートツールを使っていたらどう?」

「報告してBANしてもらう」

「そう、それはアートも同じ。普通の人は、アートの競技性についてほとんど意識したことがないみたい。トレースや盗作を作家たちが相互監視するのも同じ。たとえ法律違反ではなくても、競技のルールというものがある。でもAIユーザーもとるに足らないローカルルールとして守ろうとはしなかった」

「でも……競技は競技場で守られているけれど、アートは商業でもあるから、その外の市場という別の競技場、つまりなんでもありの戦場に出ないといけない。市場は人間の努力ではなく成果物だけを見るし、なんというか……市場には人間を特別視する機能がない」

「〝市場には人間を特別視する機能がない〟って!まるで自然法則みたいに。ええ、わかっている。だから、私達はルールが守られる城壁つきの闘技場を作って、そこに引きこもったというわけ」

 どうしても議論のようになってしまう。私がAIアートに救われたから、それを悪く言う人にはつい反論してしまう。しかし同時に私はその学習元データとなったアーティストたちのことは尊敬している。

 私は初対面の相手には不相応な誠意を込めて弁解した。

「ごめんね。私はAIアートに救われたと思っているから。死にたいと思っていた時期もAIアートの匿名的な美しさを見て、生きていていいんだと思った。だから、こんなふうに過剰に反応してしまうの」

「ふーん。かわいそう」

 かわいそう?外界でそんな風に言われることはない。フィクトセクシャルも当たり前となった今、ここは時代遅れの感覚を持った僻地だ。できればこの子を、ここから連れ出してあげたい。

「辿島さんはかわいそうだから、今度わたしの絵を見せてあげるね。今描いてるのは明日完成するかな。わかんないけど。完成したらその時、〈ギャラリー〉に来て」

 私の心はそのとき感じられるであろう罪悪感を先取りしていた。きっと、〝オリジナル〟が持つ〝本物〟の美は、私にとって意味を持たない。



 

   3


 その日の午後、私はすり鉢状の居住施設の底に近い階層に来ていた。

 住民の部屋は中央にバルコニーを向けた作りになっており、その一つに〈園長先生〉と思われる女性がいた。白髪交じりの頭を日当たりに晒してガーデンチェアに座っている。

「〈園長先生〉ですか?」私は尋ねた。

「そう呼ばれることもあるわね」

 女性は中央劇場を見ながら返した。

「ここの検閲システムについてお聞きしたいことがあるのです」

「雇用遷移なんたらのお役人が、なぜそれを知りたがるの?」

「好奇心と、いくばくかの親切心です」

「親切心?」女性は怪訝に、少し面白がるように言った。

「AIフォビアの人間に〝AIアート判別機〟を売りつける詐欺は、黎明期から行われてきました。なぜ詐欺と断言できるかといえば、それが原理的に存在しえないからです。GAN――敵対的生成ネットワークという生成モデルについてはご存知ですか?」

「さあ、どうでしょうね」

 これは知らないのではなく、なぜそんな初歩的な質問をするのかわからないという態度かもしれない。私は説明を省略した。

「結論から言えば、判別AIと生成AIのいたちごっこの結果、生成側が強化され続けてしまうということです。つまり、検出器はAIアートの精緻化に寄与してしまうのです」

「ふむ。それで質問とは?」

「検閲システムを納品しているユニタリ社とは、どんな契約を結んでいますか?彼らは原理について十分に説明しましたか?」

「わたしたち老人が、新手のデジタル詐欺に引っかかっているのではないかという心配をしてくれてありがとう。でも彼らはシステムについて十分説明をしましたし、私も理解したつもりです」

「しかし……」

「原理的に不可能なら、なぜこんな精度で検閲が機能していると思う?」

「たしかに、あなた方の検閲は精度が高すぎる」

「テストしたのね?」

「はい。ここに来る前に外部のサイトに用意したもっとも判別が困難と言われる複数の画像を、内部から閲覧しようとしたら、すべて検閲に弾かれました」

「なぜだと思う?」

「検閲をしていない、という可能性です。あなたがたはAIアートを検出しているのではなく、逆にすべての人間産の作品になんらかの証明書となるデータを付与しているというもの。かつてのNFTアートのような」

「よくできました。でも、NFTは偽造を排除できなかった」

「たしかに……」

 沈黙。先生は私の答えを待っているようだった。

 しばらくしてから、園長先生は話題を変えた。

「ここからはよく中央劇場が見えるでしょう」

「あれが私達のシンボルであるのは、どの芸術も実演されなければならないものだと思い出させてくれるからです。たとえ絵のように、作品と作家が切り離されていても、その背後には作家の精神の動きがある。わたしはこの特等席で、紅茶を飲みながらそれを眺めるのです」先生はそう言い、ティーカップを目の高さに掲げた。「このカップは一度割れて金継ぎしてあるの」

 たしかに亀裂の形に金の装飾が走っている。さらに彼女は続けた。

「このカップを落として粉々に割るとします。その工程は拡散diffusionと呼べるでしょう。その破片を拾い集めて修復したら、それは作品としては元のカップと同じでしょうか」

「同じです」私は模範的な生徒のように答えた。

「ではもし、二つのカップを割って混成したら?それは金継ぎ師の作品と言えるかしら。もし、10億のカップを10億の破片に分解して、それを繋ぎ合わせたら?他ならぬそれこそが、拡散モデルがやっていること。塵から、ノイズから砂粒のような破片を拾い上げて既存の作品を復元する。神懸かった修復師だけど、他人のお椀を与えられたことがなければ、仕事をしようとしない」

「既存の作品の断片をつなぎ合わせる。それが結局のところ、創造的行為なのでは?」私は質問した。

「そう見えるかもしれない」先生は続けた。「でも問題は、この金継師は、特定の条件を与えられれば元のカップをそのままに復元してしまうことがあることです」

「過学習」

「はい。その場合において皮肉にも、高度なAIである拡散モデルは、もっとも単純な加工アプリよりも直接的なコピー機となってしまいます。この根本的な性質は拡散モデル以降の発展バージョンでも変わっていません。拡散モデルを元にしたアートAIは、本質的に決定論的な、確率的コピー機と呼ぶべきものなのです」

 決定論的な、確率的コピー機。どう呼ぼうが、世間の趨勢と法律は決まってしまった。私は長いお説教を心ゆくまでさせることにした。

「あなたがたは我々を、過去にカメラの登場によって職を失った写実画家になぞらえて、歴史は繰り返すのだから受け入れよと言います。しかし、その比喩はもっと正確に追求すべきでしょう。たとえばまだカメラの内部の原理を誰も理解していなかった時、誰かが〝暗室に精巧な宮廷画家人形が入っていて、出てくるのはそれが描いた精密な絵画だ〟と言えば信じる人もいたでしょう。実際には原理が全く違うにも関わらず、出力される結果では見分けがつかない。あなたがたがアートAIについて主張しているのはその種のペテンであり、我々が産業革命時のラダイティストならば、あなた方はその時代の詐欺師と呼ぶべきでしょう」

「園長先生、なぜあなたたち反AI派が負けたかわかりますか」私は挑発的に言った。

「私達は自らを〝技能内在化主義者〟と呼んでいますが」

「理由は、あなたの講義は、人間の画家も同じ原理で動作しないことを証明できていないからです。人間が、塵になった破片を使っていないことの証明を」

「その証明はAIを市場に持ち込んだ側が行うべきでした」

「そうかもしれません。でも結局のところ、あなたがたによって反証がなされなかったので、AIの学習に人間の学習と同等の権利が与えられたのです」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る