第43話 ラストスパート、周回
「はぁ…お疲れ様…!!」
3人はクエストをクリアし、酒場へ帰ってきた。
3人とも疲れ果て、床に倒れ込む。
あれだけ過酷なクエストを数時間ぶっ通しでやったのだから無理もない。
もうこのまま眠ってしまいそうな勢いだった。
でも…なんか忘れてるような……
「あ!」
「どうした?」
「Lv見ないと!!」
俺たちは再度思い出した。
イクシードの突破条件は100Lvに到達する事。
ダンジョンクリクエストクリアに気を取られていたが、それが今の最重要課題なのだ。
俺たちは立ち上がり、ステータス画面を開いた。
わん
Lv51
HP…25+6
攻撃力…16+4
防御力…15
魔力…0
知力…9
胆力…2
余り経験値…128
うおっ…すっげ!
クリアに集中するために一切開いてなかったけどえぐい事になってた。
こんな数字初めて見たよ。
……でもどうすっかなぁ…
上から3つは重要なの分かるけど下3つはあんまり分かんないんだよなー
よしっ!
まだまだ先長いし上3つに均等に分けよう。
こんなん考えても結局あんま変わんないしね。
余ったのは残しといてと……
出来た!
最初と比べて見違えるような数字が見える。
わん
Lv51
HP…66+6
攻撃力…57+4
防御力…56
魔力…0
知力…9
胆力…2
余り経験値…2
あとは……
「へやっ…!」
耳元にどデカい音が鳴り、思わず飛び跳ねた。
2人とも…見てないよな……
2人の方を見ると、2人ともステータスに夢中でこちらを見ていなかった。
ふぅと胸をなで下ろした頃、俺はそれに気が付いた。
視界の中心に文字が映し出されていたのだ。
『50Lv到達
そう。スキルだ。
メイが持っててずっと憧れてたんだよ。
俺は横に書かれているスキルの説明文を読んだ。
ふむふむ。これは相当強いな。
で、50Lv事にこれが進化していくのね。
一通り確認し終えた俺たちは、前々から決めていた事を実行に移した。
「これ、お願いします」
ミワコにゴーレムのクエストの依頼紙を再び手渡した。
クエストは、1度クリアしたものでも再度挑戦することができる。
つまり、
経験値がおいしいこのクエストを周回してレベリング(Lv上げ)しようという魂胆だ。
「はい!承りました。では、お気を付けて行ってらっしゃい!!」
俺たちはそれから何度もクエストを周回した。
そうやって、また数時間が経過した。
--続く
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