第6話 宿泊行事~二泊三日 三日目~

今日は宿泊行事も3日目も迎えた。俺らははじめとは真反対。すっかり仲良くなった。

特に男子。田中と伊藤だけではなくて、山本とか他のやつらとも仲良くなった。俺は、クラスに少しずつだけど馴染めてるんじゃないかって実感してきた。相変わらず白城さんは仕事熱心で、真面目だからいつかぶっ倒れてしまうんじゃないかと思う。学年班長として学年を取り締まったり、してリーダーシップがすごいある。でも、そんな白城さんだけど学級委員にはならなった。委員会すら所属しなかった。みんなからの厚い信頼と推薦がたくさんあったのにすべて断った。なぜだろう。白城さんがリーダーだったら学年がついていくのに…。学級委員だけはこの宿泊行事で決めるのがお決まりなんだ。なんでだろう。白城さん…。俺はそのときは初めて心の底から叫んだ。「白城茉央!」なんでさけんだかなんて自分でもわからない。でも、複雑な心情だったことは確かに分かる。

突然俺のもとにこんなうわさが届いた。「槇原の好きな人は清水。」え。。。。。。。俺は即座に振りたかった。本当だと信じたくなかった。人に好まれたことのない俺。そして槇原のことを心から嫌っている俺。いつ告られてどう振ったらいいのかわからない俺。これは女子に聞くしかないだろうと思った。そのとき、後ろから肩をたたかれた。「あ、あのさ…。」え、と思った。振り向くと槇原と白城が立っていた。白城がほら。と仕向けた。「あ、あのさ。どう、かな…。」いつもの槇原じゃなかった。眼鏡をはずしていたんだ。でも俺はそれより隣の白城の方が気になった。いつもしてない眼鏡姿。少し目が合ったけど、すぐに俺は目をそらした。Toktikとかで見るやつみたいにオオカミになりそうだった。今すぐにでも襲いたかった。お、俺は本当の自分の気持ちに素直になれるのか分からなかったけれど、すぐに正気を取り戻した。「清水!聞いてる!?答えてあげなよ。コンタクトデビューどうしようか考えて試してるんだから意見あげて!」はぁ。絶対違う。好きらしい。だから反応を聞きたいんだよ。「あぁ。うん。いいんじゃない?(知らんけど)」「あ、ありがとう。急に聞いて困らせちゃったよね。ごめん。」なんかさぁ困らせたって、なんかさぁ。次の瞬間、衝撃的な言葉が聞こえた。「お前ら付き合ってんの?」え。そんなこと全くない。俺はキレた。「ばっかじゃねぇの!?俺好きな人すらいねぇから!」やばい。言ってしまった。近くに槇原もいる。白城もいる。鈴木もいる。伊藤も田中も。聞いてきたのは山本。「だよなwwwお前興味なさそうだもんな。ごめんごめん。」はぁ。あっぶねぇ。

でもさ、俺って…。

バスでは俺は爆睡した。気が付いたら家だった。

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ぼ・ざ・し ぼっちの俺が陽キャの女子と付き合っちゃいました!? 一ノ瀬 @MiaBunki1220

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