第4話 宿泊行事 ~二泊三日 一日目~

当日の朝。俺は班長だから、いつもより早く家を出た。朝、なんとも思わず通勤ラッシュ真っ貞中の満員電車に乗っていたら、鈴木に会った。「おはよう。」それだけを交わして、俺らは学校に向かった。

バスの中では、まだ学校生活を少ししか行っていないからか、とても静かだった。俺はずっと寝ていた。俺らが向かった場所は山梨県のなんかどっか。(覚えていない)

ホテルだけど、周りはすごく自然豊かで少しホテルが異質に感じた。とてもきれいで、充実している施設だった。俺ら班長は先生から部屋のキーをもらって、部屋のメンバーを点呼した後部屋に向かった。隣が白城の部屋か。隣の女子部屋からは賑やかな話し声が聞こえて、俺らの男子部屋ではとても静かで、1人1人充実した時間を過ごしていた。本を読んでいたり、寝ていたり、ごろごろしていたり…。本当に自由だった。まぁ、少しは話した。ホテルに到着したのが午後3時ぐらいだったから、すぐに夕食の時間になった。今日の夕食は、「ハンバーグ定食」だった。ごはん、ハンバーグ、みそ汁、サラダといった単純な夕食だったけれど、おいしかった。ハンバーグはボリューミーでとてもお腹に溜まったし、デザートでフルーツが出てきて美味しかった。

その後俺らは風呂に行った。風呂に向かう時に風呂から出てきた白城に会った。「あ。」俺らは同じ反応をした。「今からお風呂?」「あぁ」「すごく気持ちよかったよ!というか、清水くんの部屋めっちゃ静かだね。もしかして、1人?(笑)」「あぁそうなんだ。いや、俺は一人じゃない。ちゃんとみんないる。静かなだけだ。夜は話すんじゃねぇの?深夜テンションとかで。」「ふぅ~ん。恋バナしないの?」

俺は顔が真っ赤になった。「い、や。絶対にしない!」俺はそう言い切って、風呂に向かった。恥ずかしかった。否定したかった。

 部屋に戻って、布団をひいて寝ようと思った時、お調子者の田中がなんか話そうぜ。と言ってきた。何を話すんだと伊藤。恋バナだろやっぱり。宿泊行事恒例じゃね?

そんなにすぐに好きな奴ができるやつがいるかよ。と俺は返した。お。あれ、清水なんかちょっと白城と話してた時耳赤かったよな。は!?そんなことない!お、俺は!白城が好きなわけでもなく、ただ単純な友達だ!そう言ってるた、田中はどうなんだよ!

俺は、戸惑いながらそう答えた。耳が赤かった?俺そんなに顔に出やすいのか?俺は、なぜあいつが気になる。席が近くて話してただけなのに。ただの友達だと思ってたのに。なぜ。俺は好きとかそうじゃないと信じていたい。



俺は…。

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