第4話
雪が吹き込む音に雄三が目覚めた。家の戸が開いている、そして祖父がいなかった。慌てて外に出た雄三は必死に祖父の足跡を辿った。幸い雪をかき分けながら歩く祖父はすぐに見つかった。寝巻一枚で外に出ていた祖父に慌てて綿入れの着物を被せ雄三は家に戻るように促した。すると祖父は雄三に向き直り、
「探さねばならねぇ。」
と呟いた。
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