自然豊かな小国で、つつましく暮らしていた人々は、ある日、他国の兵士たちに襲われます。
それは何度も繰り返され、絶望を感じていた頃、人々は女神のお告げを聞きます。女神は『16歳になる年に洗礼を受けたものの中から、国を守る戦士を選ぶ』と言うのです。
——長い時が過ぎ去り、現在の戦士の中には、ある特殊な血筋を継ぐ、麻乃という少女がいます。
その血筋を『救世主』と呼ぶ人もいますが、麻乃はイヤで仕方がありません。今のままの自分でいたいと願いますが、少しずつ変化が現れ始めます。
麻乃にとっては、周りの人たちの理解があることが、せめてもの救いなのかもしれません。恐怖を感じながらも、麻乃はしっかりと前を向いています。
まだ『不穏』を読み終えたあたりなので、彼女の血筋や、どんな能力を持っているのかが、気になります。
バトルファンタジーが好きな方や、ひたむきに頑張る少女を、応援したい方にオススメです。