第四章 幸せを知る
夜逃げをしたあの日から、二年がたった。
風の噂によると姉・桃子は体が弱くなかったらしい。
周りの目を引きたくて、体の弱い少女を演じていたんだとか。
今は地元で皆を騙した罰を受けていて、『妹と夫に夜逃げされた女』と呼ばれているらしい。
今、私たちはとある町の山奥で暮らしている。
実家やブッコローさんの家にいたときよりも不便だが幸せだ。
ブッコローさんは、何とかネット環境を整え、今はリモートでYouTubeに出演している。
私は不倫というやってはならないことで幸せを知った。
それが良いことなのか悪いことなのかは今もわからない。
鳥に愛される 春野蕾 @harunotubomi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます