第二章 普通じゃない日々
『そういうところ好きだな。』
そうブッコローさんが言ってから、ブッコローさんは毎日、私に向かって
「色葉、好きだ。大好きだ。」
と言うようになった。
「ブッコローさん、不倫ですよ。」
と毎回返しているけれど、心のどこかでブッコローさんに好意をよせるようになっていた。
「明後日ですね。お姉ちゃんが帰って来るの。」
「ああ、そうだな。」
ブッコローさんは無表情で言った。
「楽しみじゃないんですか?」
「あんな我儘なヤツ帰って来ても面倒くさいだけだ。」
ブッコローさんと話していると時間が過ぎるのがとても早く感じられた。
気づいたら姉が帰って来る日になっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます