青き春は脆い砂上の城

青いバック

移ろい消えてゆく一秒前の景色

 青春というのは人生のページの中で一番輝くシーンだ。


 人によっては、中学時代が青春かもしれない、はたまた高校時代が青春かもしれない。両方の可能性もある。前者にしろ、後者にしろ青春というのは、とても美しく簡単に壊れてしまう脆いものなのだ。


 三年間という直ぐにやってきてしまう時間は、タイムリミットは何かをするには十分とはとてもじゃないが言えない。


 その中で何かをしたかがより一層の輝きをもたらす。好きな人に告白をした、友人とどこへ遊びに行った。別にしたことは瑣末なことでいい。大層なことをしろとは、誰も言っていないのだから。その瑣末なことが人生のページをめくり返した時に、大層なことに変わっているから、別に今は気にしなくてもいい。


 だからといって、何かをしようと無理にしなくてもいい。無理してやった事は対して価値をもたらすことは無いし、そもそも楽しくもないから苦痛でしかない。苦痛なことを無理にしてまで、輝きという付与価値をつけることは無い。


 それならば、いつか来るその時まで椅子に優雅に座って待っている方が利口にすらも感じれる。


 私たち人間は当たり前が続くとそれに感謝をしなくなる。当たり前という特別の上にあぐらをかき、愚痴をこぼす。だが、当たり前が当たり前のように明日と共に来てくれることが、非日常で特別なのだ。


 だから、忘れないで欲しい。学校での毎日は当たり前ではなく特別だということを。もし、明日友人に会うのならば、顔を見て心の中でもいいから感謝をしてほしい。

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