第5話

「すみません、発見しました!ドライバー これです、何とかなりますか?」


間仁田さんと岡崎さんが二人で協力してドアをこじ開けようとしていた


「これ、どうなってるのか、尖端が小さくて見えないな。」

「私もです、老眼だからでしょうか・・・」


手元には、燦燦と輝いていない時間が経過した

蓄光ボックスにドライバーが入っていた。


その様子をみていたブッコローは自力で脱出する気持ちが折れつつあった。

きっと、・・・誰かが発見してくれるはずだ。

気持ちがマイナス方向に向かう。

ああ、こんな時に、どうして姉御がいなんだ・・・・

せめて、姉御がいれば 気持ちも向上していたのだろうか


「よばれて飛び出て ジャジャジャジャーン 雅代姉さんだよ」

そう、そう、このとにかく明るい掛け声で


「よばれて飛び出て ジャジャジャジャーン 雅代姉さんだよ」

そうそう、、ああ何か幻聴が聞こてきた


何となく声が聞こえてきた後ろ方向を向いてみると


「雅代姐さんが登場だよ?あれ 聞こえないかな

  呼ばれて飛び出て ジャジャジャジャーン まさよおぉ」


まさかの本人が目の前にいた。


「あれ 何でここに? 扉はあかない筈なのに どうやって」


「ん? そこの窓ガラスからだよ。鍵がかかってなかったから危ないよ~」


その一言で傍にいた周りの人たちから一斉に視線を集めた岡崎さんは


「え? あれ? 聞かれなかったから言わなかったんです。でもそっか、窓から出れますね。」


詫びれもなく、言い放つその言葉に真相をみいだす。


≪ そもそも、脱出する必要はなかった ≫


終わり










知らないんですか有隣堂の専門用語


本ではないから文房具です。

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R.B.ブッコロー @youzi1

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