2023.07.23 マーガリンを食べたがる息子

 最近息子が「マーガリンが食べたい」と言う。


「船の形のやつ。マーガリン」


 確かにマーガリンは船のような容器に入っているが……マーガリン直食いはお勧めしない。あまりに言ってくるので実物を見せた。


「コレェ……? コレ食べたいの?」

「マーガリンだよう!」

「だから、マーガリンってコレだって」


 煙に巻かれたような表情の息子。意味不明すぎて同じ顔をしているだろう私。


 そんなやりとりが何度もあり、今日もまた始まった。


「マーガリン食べたい」


 スマホの検索でマーガリン画像を見せる。


「これ? どれ……?」

「船の形のやつ」


 ん……?

 これはもしや!


 アルフォートの画像を見せるが、違うらしい。


「たしかに、これは船が書いてあるけど、船が書いてあるんじゃなくて、船のかたちなんだ」


 おお! 説明する力がついてきたな……?


「ぼくが一度しかたべたことないやつ」

「船の形……? 甘いの? しょっぱいの?」

「マーガリンじゃなくてマウガリンかもしれない。マウガリンで検索してみて、マ、ウ、ガ、リ、ン」


 いや……目の前でやってみたけど、マウガリンで検索してもマーガリン画像しか出て来ませんて。


 船の形、菓子、で検索して、画像を一緒に見ていく。

 今日やっと何の事か判明した。


「マドレーヌ」(恐らく成城石井のやつ)


※ちなみに彼はこの菓子を何度も食べているはずだが、どうしてこうなった。


「マドレーヌだよこれは。マドレーヌ」と画像見せて、今度買ってくるねと伝えてこの記事書いてる最中。また「ねぇ、マーガリン買ってきて?」と言い出した。


 だから「マドレーヌ」だってば!

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