第13話 PTA vs河合一族第2ラウンド!
(朝だ朝だよ希望のあさ〜だ)
「本当に希望の朝なのか? 地獄への1本道では無いのか?」
起きて朝食。
買い物をしてないから何も無い!
着替えて駅まで歩く。
(牛丼でも食べて行くか)
店に入り注文、ガッツリ食べて決戦に備える。
駅に着き電車に乗り、学園のある駅に。
(もうすぐ決戦場、勝てますように)
門をくぐり。
「?」
(俺何処で待ってれば良いのかな?)
とりあえずトイレのある学校の端に歩いて行く。
(この景色もこれで終わりかも、なんか悲しくなる)
「先生おはようございます」3つ子A。
「おはようございます」3つ子B。
「先生あいしてるは」3つ子C。
何処からか、3つ子が現れる。
「お母さんから聞いたよ、明日の卒業式終わったら先生とお見合いだって!」
「早々、楽しみ」
「私を選んでね、それとお姉ちゃんほら挨拶してよ」
出て来たのは、かなりの美形。
「はっ初めまして、明日はよろしくお願いします」
「お姉ちゃん硬い」
「もっとリラックス」
「明日はね、ライバルが多いのよ」
「今日1日しかアタック出来ないのよ、分かってるの」
「お前達さっきからなんの話を、言ってるんだ?」
「お母さんが明日は、先生とお見合いパーティだって」
「いっぱいライバルが来るのよ」
「婚約者いない卒業生も参加するんだって」
「在校生も1・2年生全員よ」
「早々ホテルの大宴会場を貸切だって」
「それは謝恩会じゃ無いのか?」
「急きょお見合いパーティに変更だってお母さん言ってたよ」
(PTA会長勘弁してくれよ)
「後女の先生も来るからライバル一杯」
「でも先生浮気しちゃダメよ、私達の中から選んでね」
「次の授業だ行かなくちゃ」
「お姉ちゃんは置いておくね、暇だから」
「またね先生」
3つ子は走る、美形は残る。
「えーと、君は授業は無いの?」
「卒業生は、明日の卒業式に出るだけなので、ほとんどの方は自宅で休んでますね」
「そうか、俺は奥のトイレ行って宿泊施設の食堂でお茶を飲む、10時に学園長室に行くまで時間を潰すんだ」
「なら少しの間、一緒にいても良いですか」
「まあとりあえずトイレの方に行くから、食堂で待っててくれ」
トイレに歩くが、美形は食堂へ。
小をしてから食堂に向かう、入り口に美形。
「入って座ってればよかったのに」
「ごめんなさい、使い方わからないんです」
「ここ使ったこと無いの」
「初めてです、ここに食堂があるなんて知りませんでした」
「まあ入ろう、あそこに座ろう」
少し奥に座るとおばちゃんが、水を持ってくる。
「あら今日は違うお嬢さん、先生モテるわね」
「違いますよ、この娘はそう言えば誰なんだろー」
「改めて自己紹介させもらいます3つ子の姉のカスミです、この間まで生徒会長してました、明日答辞を読むのも私です」
「生徒会長さん、親子で凄いですね」
「それ程でも無いですよ、妹達も頑張って貰わないと」
「それで何にするんだい」
「コーヒー飲めます」
「はい大丈夫ですよ」
「コーヒー2つ」
「あいよコーヒーね」
おばちゃんは奥に行く。
「なら明日は大変だね卒業生として頑張らないと」
「そんな事無いですよ、それより先生の事教えて下さい」
「東大出ただけ、その位かな、普通の人生だよ」
「東大出て普通って無いです、何を学園で教えるんです」
「国語と社会の予定、まあ中学生なら全教科教えるけど高校はその資格しか無いんだ」
「国語なら私も習いたかったですね、専門は音楽のピアノなんです今度聞きませんか! 頑張って弾きますが?」
「いや今はこの後のことを考えてる、聞いている余裕が無いんだ」
「この後は、何があるんです」
「君に言って良いかわからないが僕は仮採用なんだ、男性教師は3年間仮採用面接の時君の妹達と口論になってさらに下の()付きなんだ、いつでも首さ」
「妹達と口論で下の()仮ですか少しお待ちください」
慌てて電話をしている。
「お母さん、今大丈夫、カスミよお話があります、妹達のせいで先生が首になります、どうにかして下さい」
「何あの子達のせいなの、分かったわ全力で首は阻止しますよ! でも何故貴女が知っているの?」
「今先生と一緒に、コーヒーを飲んでいます」
「ならのんびりと来てくれる、それまでに話を決めておくわよ」
ガチャリプープー。
「さて学園長まさし先生の事で聞きたいのですが、()仮の採用としたのは何故ですか、我が家の娘達が絡んでる様ですが?」
「それを何処でお知りになったの、機密事項なのに」
「大体我々が来た時点で隠し事は出来ないわよ、食堂のおばちゃんとか女生徒の噂話とか!」
「何故そこまで知っているんです」
「まあPTAの情報網ね、では()仮の件答えて」
「採用の際に面接の待機時間中、外の女生徒達とのささやかな口論になりました。その時の措置です、女生徒と揉めない様に」
「ならその女生徒も罰し無いとダメですね、片方だけの罰では!」
「罰ではなく措置です、何かあっても良い様にです」
「ならその女生徒の親として彼の措置を解いて下さい。私も3つ子をに罰を与えたく無いので」
「それは・・・・・・分かりました、その様にいたします」
「それと噂の罰則はどうなっています」
「今2人に事情聴取を終わり、確かに話したがその様な事は無いと言われたので、マサシ先生に確認を取るために呼んであります」
「あゝそれね、私達も3人揃えて聴いて有ります! 中学生以下の行為に目くじら立てるのも如何なものかと」
「中学生以下の行動?今の中学生はそこま進んでるんですか?」
「学園長中学生以下の分かります、キスしたとか裸見たその位ですね! 早々昨晩は副局長が服の上から胸を触らせてましたがね」
副理事長代理を睨む。
「その程度で、騒ぐのもどうかとね、そお思いますよね皆さん」
「早々私達のがもっと進んでたは」
「大体理事長や代理の方が進んでたは」
「私達の先頭を言ってたのが2人よね」
「早々何でも1・2位よね」
「何故関係ない事をいわれるの!」
「過去は仕方ないじゃない」
「離婚も1番だしね」
「学園長を見習ったのよ、今更何よ」
どうやら理事長達とPTAのメンバーは同級生みたいだ!
「ではマサシ先生の首は撤回、そして(仮)を外して本採用でお願いしますね」
「()は外すが、仮はダメよね」
「もうここまで迷惑を掛けたのだから、譲歩して下さいね」
「しないなら、卒業式ボイコット、謝恩会のみ」
「「「さあどうする」」」
「分かりました、本採用すると伝えます」
「ならマサシ先生を呼ぶわね、今卒業生の娘とお茶飲んでますので」
PTA会長は電話をかける!
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