第6話 この学校広すぎ

さて今度は施設の説明だ。


一通り見ていき、春に一年生の副担任をやる事になっている。


教室は一学年普通(進学科)2教室(音楽科)2教室、体育科2教室合計6教室。


俺はどう言う訳か音楽科の副担任?


「何故俺は音楽科の副担任なんです?」


「私の下よ、私が貴方の指導係よ! 本当に困ったわね」


「指導係?」


「一年目の教師には指導係が付くの、そして(仮)には監視もあるから私の下で監視よ」


「マサシさん嫌なら変えてあげるわよ、この子の下では息が詰まるでしよう」


「事務局長それは無理よ、園長と理事長そして代理さんの決めた事。

変えられないわよ」


「そんなの最後は事務局で配置図書くから、変えればあとは一年変えられないわよ」


「やってみれば、貴女は教室には入れない教室で何かあっても、マサシさんを助けられないわよ」


「そこね、なら私も教師に戻ろうかしらね」


「今年の枠はマサシさんで終わり来年受けてね、募集があればね!」


話ながらどんどん進む。


「はいここが音楽科の個別指導室よ、防音完備絶対に女生徒と1人では入ってはいけません」


「何でですか?」


「変な噂で首一直線ですよ」


「そう言う事、女生徒は人数居ても大変だからなるべく、職員室に居なさいね安心の為にね」


「トイレの個室しか安住の地は無いと」


「早々トイレで食事かもね!」


「何処のボッチだよ」


「ちょっと待って、トイレて何処?」


「事務局長もうボケたの、そこらに?」


「女子用しか無いのよ、あるのは校庭の外れにある奴だけよね」


「そうだは男子用は外にあるだけ、どうしますか事務局長さん」


「そんな時だけさん付け! えーと業者に任してその前に予算を申請して・・・・間に合わないわよ絶対」


「イエあればそこを使いますよ」


「聞いてマサシさん、この学校体育科があって、それはスポーツと踊りなのよ、施設が沢山あってね」


「ここからグラウンドを抜けて、講堂や体育館を2つ越えて、武道館を超えテニスコート3面を超えてさらに、宿泊の施設の先なのよ」


「直線なら1kmぐらい、雨に濡れないで行くと5倍はあるよな」


「漏れますね、絶対に!」


「とにかく対策を取るは、新学期までにどうにかするわよ」


そして歩いて問題の外にあるスポーツ関係施設を見る。


どんどん教室が遠くなる俺のトイレまでもうすぐ着く。


「ここがスポーツの宿泊施設兼合宿所ね、一年中いる子もいるわね」


「ここの食堂で体育科の分と宿泊施設の食事を賄ってるのよ」


「はいこの裏、賄いさん用のトイレ、男子用は右よ」


「ちょっと行って来ます」


確認する、古いが掃除はしてある。


2個2室これなら大丈夫だろー。


「先生、新しい料理人かい」


振り向くと割烹着を着たおばちゃん5人。


「違いますよ、新人の先生ですよ」


「そうかい、変な男ならこの包丁で切り落とすからね」


(待ってまだ使ったこと無いですよ)


「股間押さえてどうしました?」


「もう一度トイレ行って来ます」


俺は走ってトイレに、外では笑い声が。


「よし戻ろー」


手を洗って2人の元に。


「マサシさん、ここの食堂で明日から賄い食べられます。

朝7時昼は皆と同じ夜は7時からです。

それと予約制で、朝と夜は前日予約です」


「帰りはあの裏門から外に出られる、生徒と出たら首だからね」


「その前にちょん切るよハハハ」


「駄目よ! まだ子供作って無いから」


「なんだい事務局長のこれかい!」


小指を立ててるおばちゃん。


「違いますよ、まだですよ」


「そうね永遠に違いますよね」


何故かおばちゃんに呼ばれる。


「どっちが本命だい、両方不幸にしたらちょん切るよ、覚悟しておき」


どおする俺、前門の虎後門の狼逃げ道が塞がれそう。


3人で教室のある本館に。


「これで一通りは説明終わり、後通帳と印鑑持って明日来てお給料の振り込み先決めないとね!」


「終わりねご苦労様、明日は9時までに事務局に行って、その後職員室に来て」


「それでこの背広のお金はどの様に返せば良いんです? 給料を一部振り込めば良いですかね」


「そんなに慌てて返さなくてもね、そうだ土曜日の夜の食事を一緒に食べましょうよ、それが利子代わりで良いわよ」


(やったーうまく誘えたは、後は何回かの後で既成事実を作れば)


(何コイツ土曜日の夜のお誘い、そのまま朝までなんとハレンチな女なのこの嫁ぎ遅れは)


「私のは金曜日の夜のランチで、利子は要らないわよ」


(よしアイツより1日早くしてやった、ザマアミロ)


(何コイツ私より先に既成事実を作る気、負けないわよ)


「マサシさんこの後夕飯どうそこで返済の話をしましょう。

事務局行ってくるから門で待っていてね」


(きゃーデートの約束見たいルンルン)


「なら私も行くわよ、今後のこと話し合わないとね。

職員室行ってくるから門で待っていて」


2人はそれぞれの方向に走っていく。


俺は門に向かって歩く。


門で待っていると高級車が出たり入ったり。


(まあ私立のお嬢様学校なら当たり前の光景かな)


歩いて集団で帰る子達もいる。


目の前に高級車が止まった。


窓が開いてあの3つの顔。


「今日もいるよ変態」


「そこに居ても通報よ変態」


「そうよお巡りさん」


「お前たち話を聞け、俺はここの教師だお前達の顔は覚えたからな?

()の恨み重いしれ」


さらに窓が開く、女の人、お母さん?


「娘達が失礼しました、謝んなさい貴女達」


「先生御免なさい」


「ごめんね」


「ごめんちゃい」


「全く貴女達は、もう少し礼儀の教育が必要ね」


「大丈夫ですよ、今日採用になって教師になったんで、明日からは一応教師始めますから」


「それでは、お詫びにご夕食などいかがですか? 

これから行きましょう、乗って下さい」


俺は何処に連れ去られるの?











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