第5話 食事会(天才の一部を見せる)

2人の戦いを見ている、俺と店長。


「ならこうしましょう、私が背広とピンセット! 先生が残りでどうよ」


「何故高い物を取るの?私は他にネクタイを払うわよ事務局長は、下着と靴下とクツで充分よ」


「「店長会計のやり直し、早くして」」


「え〜とー」俺を見るな店長。


「あのー俺は安いのでいいので2着欲しいですね!」


(よしこれなら、安いのを2着で分けられるな)


「頭良いわねマサシさん、店長もう一着同じ物を、無ければ同じ値段の物を見繕ってね!」


「そうね同じ金額なら同じに払えるわね、マサシさんナイス」


「違います、安くても2着です」


「聞こえない分からない、店長早く2着揃えて」


「早々早く戻らないと食事始まるわよ!」


店長嬉しそうに商品を揃える。


「これではご確認ください合計400万円の商品です」


(ここは車屋か何故そんな値段に、俺の人生はどうなる)


「はいカード、サインはここね」


「私もカード、サインはここね」


「待って俺のカードで払いますよ、これで!」


デビューカード上限10万円まで。


「お客様それで会計は無理です」


奥で笑う定員。


(聞こえてるぞ)


「マサシさんここはオネーサンが払うからね」


「そうよお姉ちゃんに任せといてね」


双方サインをして伝票を財布にしまう。


俺は最初に着た一式で、学園へと戻って行く。


再び戻った学園の門。


「それでは園長室に参りましょうねお姉ちゃんと」


「イエイエそんな事より教室にお戻り下さい先生」


「貴女は頼まれてませんよね事務局長」


「食事会は誘われてますよ、説明会があるのでね」


俺を両方で引っ張っている。


「はぁはぁ」


「フゥフゥ」


「なら一緒にいきましょう、マサシさんコッチよ」


「さあさあこっち行きましょう」


またドナドナで連れて行かれる。


園長室の扉をコンコン。


「入ります園長先生」


「私も入ります、彼を連れて来ました!」


「私も連れて来ましたよ!」


「まあまあ中がよろしい事ね、奥の部屋にどうぞ入って」


奥の扉を開く、知ってる顔と知らない顔。


「こちらが理事長ね昨日会いましたね、そしてこちらが理事長代理ね」


「昨日は突然だったけど、合格して良かったわね」


「初めまして、理事長代理のマリと言います」


「早々この中はみんな苗字は河合よ、よろしく」


(同じ苗字???)


「え〜と親戚さんですか?」


「そうね園長の私の子が理事長と代理ね、先生は孫でナオコと事務局長は同じ孫でヒロミねそれともう1人、そして私の名前はひばりよ」


「お母さん私の名前忘れてる、エリよヒロミの母よろしく」


「さあさあ座って食事にしましょう、フランス料理は大丈夫よね?

シェフお願いするわね」


「それでは前菜からですが、お飲み物はどうします?」


「まだ日の高いうちは、フレッシュジュースでお願い炭酸水も注いでね」


「マサシさん、箸いる」


「要りませんよ、大丈夫です」


料理は順番に進んで行く。


(美味しい何年かぶりのフランス料理だろー)


「マサシさんお口に合いますか?」


「はい大変美味しいです、特に肉のソースの隠し味とのコラボが、最高です」


「隠し味の事わかるの?」


「物は分かりますが、作れはしません」


(まあお金が合って材料買えないと作れないがな)


「ちなみに何かしらね?」


「おそらくウニと醤油でしょう、ただ醤油は市販のものでは無いです。

私も2度しか食べた事ありませんよ」


後ろで調理中のシェフの手が止まる。


「どこで食べたんだ、俺以外日本で作れる奴は居ないはず!」


(そんな〜怒らなくても、当てただけなのに)


「シェフどうしたの、そんなに怒って?」


「俺はこの味を求めてフランスで修行して来た、それをこんな小僧に当てられるなんて」


怒り顔のシェフ。


「マサシさんはどこで食べたの?」


「14・5年前のフランスで2度ほど食べましたよ、ただ大人のお供でついて行っただけです」


「バカを言うな、俺の師匠が完成させたのは10年前。

その前に食っただと、ありえない」


「でも合ってますよね、フランスのある地方の日本の醤油に似た調味料ですよね」


シェフは下を向き一言。


「合っている」


その後は言葉の少ない料理会となった。


そしてお茶の後、俺のこれからの学校での事の説明会となった。


残っているのは園長と事務局長、何故ナオコ先生が?


「何、顔見てソースついてる?」


「イエ俺の説明会に、何故いるのかと」


「そう思うよね、先生退場して園長と説明しとくから」


「別に私は!」


「まあ良いわ、事務局長色々順を追って説明してあげて」


「はいではこの学園での事を少しご説明します」


30分後


「何か質問は、無ければ学内を案内します」


「お給料は少なく無い、休みは大丈夫かね?」


「はいビックリしてます、こんなに高待遇で雇って頂けるなんて

嬉しいです」


「そうでもまだ()仮ですから一年は頑張ってね」


「それなんです事務局は、聞いてませんが?」


「昨日の面接終わりに女生徒と口論になってね、もし問題起こしたら登録が無かった事とボーナスの没収。

2年目に()を取って仮採用に3年後本採用よ」


「ボーナス没収と雇った事無しですか、厳しいですね」


「当たり前よたった1人の男の人だもの、何か合ったら保証出来ないわよ。その事を分からす為の縛りよ」


「マサシさん、何か合ったら私に言うのよ、何が合っても私が解決してあげるは」


「事務局長何その言い方、私が無理難題吹っかけてる見たいじゃ無いの!」


「見たいじゃ無い、吹っかけてるのよ」


2人の口論を見ていると、ふと園長を見た。


園長は窓の外を見ている。


「もうすぐ春ね誰かのね、その前に春の大嵐ね」














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