ちょっと真面目なお話

「ヴィレッタ!」

「ヴィエッタ!」


 と、手を取り合って、眼下の景色に魅入みいる双子の流れ星さま。

 最初こそ、女性らしい「きゃーっ」という悲鳴をあげたけど。

 ぐんぐんと遠ざかる地上の景色。それに比例して、はる彼方かなたまで広がっていく視界。

 不思議な浮遊感と、柔らかい空の風。

 その全てに魅了みりょうされたヴィレッタさんとヴィエッタさんは、乙女おとめのように無邪気にはしゃいで喜び、空の景色をまぶしく見つめる。


「良いですか、流れ星のヴィレッタさんとヴィエッタさん。こんな貴重な体験は、普通の人にはできないんですからね?」

「はい、感動しております!」

「わたくしたち、空を飛んでいるのですね!」

「にゃん」


 僕もそうだった。家族のみんなもそうだった。

 空という、見上げればそこに当たり前に在る景色だけど。

 空は、鳥や翼を持つ者たちだけが利用できる空間だと誰もが当然のように認識していて、自分たちは見上げるだけと思い込んでいる。

 その地上の者たちが空へといざなわれた時。

 誰もが心から感動し、魅了されるんだ。

 空という特別な世界に。


「でも、まだまだこれからですよ!」


 僕の掛け声に合わせて、ニーミアが更に高度を上げていく。

 ニーミアの大きな背中。座ったお尻から伝わる優しい体温と、腰に巻き付けた体毛。それと、ニーミアの加護。その全てが合わさって、背中に乗っている僕たちは安心感を得られる。

 だから、高度が上がっていっても怖くない。

 むしろ、雲を突き抜け、山の頂を越え、山嶺を遠くまで見渡せる絶景に、心が躍る。

 ヴィレッタさんとヴィエッタさんも、無限に広がっていくような空の絶景に、声をあげて感動してくれている。


「さあ、古代種の竜族であるニーミアに感謝を! 雲を越えた空には、普通の飛竜や翼竜だって昇れないんですよ? これは、ニーミアだから見られる光景なのです!」


 まるで自分のことのように、ニーミアの能力を自慢する僕。

 双子の流れ星さまは、あまりの感動に涙を浮かべながら、僕やニーミアに深く感謝をしてくれる。


「帰ったら、他の流れ星様に自慢すると良いわ」

「帰ったら、他の流れ星様に言いふらすといいわ」

「んにゃん。みんな乗せてあげるにゃん。でも、順番にゃん」

「さすがのニーミアでも、三十人以上の流れ星さまの全員をいっぺんには乗せられないからね?」

「ラーヤアリィン様なら乗せられるにゃん」

「あの方は、長胴竜ちょうどうりゅうだからねぇ」

「んんっと、アシェルお母さんも無理?」

「どうだろう?」

「スレイグスタ様ならいけるわ」

「スレイグスタ様なら乗せられるわ」

「よし、今度おじいちゃんを呼ぼう!」


 ついつい、いつものように家族の輪で話しちゃう。でも、流れ星さまがせっかく一緒に乗っているんだから、会話も一緒じゃないとね!

 ルイララ? 彼は意外にも静かに、眼下の景色を見渡しています。

 ルイララも空の景色が好きなんだね。


「それでは、観光案内を。右手に見えますのが、竜峰と呼ばれる険しい山脈地帯でございます」


 竜族が我が物顔で彷徨うろつき、油断をすれば魔獣や魔物に襲われる、最も厳しい自然体系がそこにはある。だけど同時に、様々な絶景が各所に存在し、豊かな自然が広がっている。

 竜峰こそが、竜人族の営みの場。ミストラルの生まれ育った場所であり、僕たちの第二の故郷だ。


「ミストラルさんというと、エルネア様の奥様の?」

「「私もエルネア君の妻だわ」」


 と、声を揃えてユフィーリアとニーナがお胸様を張る。


「そういえば、お二人も同じ苗字みょうじでしたね?」

「ということは?」

「ええっと……」

「んんっとね! お兄ちゃんにはお嫁さんが七人いるんだよ!」

「「えっ!?」」


 目を点にするヴィレッタさんとヴィエッタさん。

 無理もない。

 僕も苦笑しか出ないからね。


「あー。その辺は、おいおい話しますね! さあさあ、お次は左手の方をご覧ください」


 強引に観光案内に戻る僕を、ユフィーリアとニーナが笑う。

 仕方がないよね。だって、ここで妻たちの話になったら、せっかくの空の絶景を楽しむことなく、北の海に着いちゃうんだもん!


 僕が最初に指し示したのは、緩やかな裾野すそのを大きく広げた霊山だ。

 雲よりも高い空から見ると、霊山の山頂もしっかりと見渡せる。

 だけど、そこに霊樹ちゃんの大きな枝葉は見えない。


 ふっふっふっ。

 霊山にも、極大の迷いの術と幻惑の術が掛かっているのです!


 ずっと前。

 竜の森の精霊の里を訪れた時。

 精霊王さまたちに、僕は至宝を頂いた。

 宝石のようなお花なんだけど、花弁はなびらや茎や葉に様々な属性の力が宿った、不思議な造花。

 精霊王さまたちは、いずれ必要になるから、と僕にその精霊の至宝を持たせてくれた。

 そして、本当に必要になったんだ。


 霊山の山頂に根を下ろした霊樹ちゃん。

 いつの間にか、巨樹となっていた霊樹ちゃんは、高く幹を延ばし、大きく枝葉を広げた立派な姿になっていた。

 でもそうすると、遠目からも霊山の山頂の霊樹ちゃんが見えてしまうという問題が出てきたんだけど。

 そこでユーリィおばあちゃんが手を施してくれたんだ。

 精霊王さまたちから頂いた至宝を利用して、極大の迷いの術と幻惑の術を霊山全体に掛けてくれた。そのおかげで、こうしてお空から霊山を見下ろしても、霊樹ちゃんの姿は隠されている。

 それでも、風の流れに乗って、僕たちはきちんと霊樹ちゃんの存在を感じていた。


「良いですか、二人とも。あの美しい霊山には、登ってはいけませんからね? ほら、南側の山腹に、亀裂が見えるでしょう? あそこに、千手の蜘蛛がんでいますからね?」


 霊山の美しさに感動し、千手の蜘蛛という単語に顔面蒼白になるヴィレッタさんとヴィエッタさん。

 うむ、良い反応です。

 千手の蜘蛛という伝説級の魔獣の恐ろしさを正しく知っているのなら、無闇に霊山へは近づかないと思う。

 まあ、それ以前に、清く正しい巫女様だから、言いつけは絶対に守ってくれると確信しているけどね。


 僕はそのまま観光案内を続ける。


「ほら、霊山の北側から沢山の湖が見えますよね。あれは北の海まで数多く点在していて、千を越えると云われています」

「素晴らしい景色ですね」

「エルネア様たちは、その湖を数えたのですか?」

「いいえ、まだ数えていません! 実は、僕たちもまだ禁領に引っ越してきて日が浅いんですよ。だから、ほら。霊山や湖が見渡せるもっと西の先まで禁領なんですけど、あっちは僕たちもまだまだ冒険しきれていないんです」

「あのね、プリシアはテルルちゃんと向こうにもお散歩に行ったことがあるんだよ?」


 プリシアちゃんの無邪気な自慢に、二人は「テルルちゃんとは?」と首を傾げる。

 それに笑いながら、ユフィーリアとニーナが説明を付け足した。


「千手の蜘蛛の名前がテルルちゃんだわ」

「テルルちゃんの上になら、流れ星様たちも全員がいっぺんに乗れるわ」

「えっ!!」


 またもや顔面蒼白になるヴィレッタさんとヴィエッタさん。


「今度、テルルちゃんを紹介してあげるね?」


 そこへ容赦なく追い打ちをかけるプリシアちゃん。

 ヴィレッタさんとヴィエッタさんはお互いの肩を抱き合って、ふるふると震え出す。


「こらこら、三人とも。流れ星さまたちを揶揄からかっちゃ駄目だよ?」

「プリシアは揶揄っているつもりはないわ」

「私とユフィ姉様しか揶揄っているつもりはないわ」

「二人は自重しなさーい!」


 困った三人組です。


「おおっと、竜王の森を通過するね。ヴィレッタさん、ヴィエッタさん。大丈夫ですよ。僕を信じてくださいね? それよりも、ほら。竜王の森が眼下に広がっていますから、見下ろしてみてください」


 僕に促されて、地上に視線を向ける二人。

 ニーミアが少し身体を傾かせてくれたおかげで、背中から身を乗り出して見下ろす必要がない。

 ありがとうね、ニーミア。


「にゃん」


 観光案内に合わせてゆっくりと飛んでくれているニーミアの遥か下には、竜王の森の深い自然が広がっていた。

 禁領の何処どこよりも緑豊かに樹々が生い繁り、夏に目一杯成長した自然が太陽の光を浴びてきらきらと輝いている。


「あの森には、プリシアちゃんのお母さんや耳長族の人たちが住んでいます」

「お屋敷で私たちのお世話をしてくださっていた耳長族の方々でしょうか?」

「いいえ、あの人たちは理由わけがあって、お屋敷で生活しているんですよ」

「では、それ以外の耳長族の方が?」

「はい。竜の森という、僕たちの故郷の森から移住してきた耳長族の人たちが住んでいます。さあ、ここで紹介です!」


 と、僕は何もない虚空こくう大仰おおぎょうに示す。


「眼下に広がる、竜王の森。そこに住む大勢の精霊たちのお世話をしているのが、こちらのユンユンとリンリンです!」


 ぱちぱちぱち、と拍手をするユフィーリアとニーナとプリシアちゃんとアレスちゃん!


「やれやれ。なんという紹介の仕方だ」

「んもうっ。エルネア、我たちを遊びに使わないでくれる?」


 すると、何もなかった虚空に、耳長族の少女としか見えない二人が顕現した!

 だけど、普通の耳長族とはちょっと違う。

 ふわふわと空中に浮いている二人。

 ヴィレッタさんとヴィエッタさんも、ユンユンとリンリンの普通じゃない存在感をすぐに察知したらしい。

 さすがです。魔王が来訪した時に見せた動きから、流れ星さまたちは全員が只者ただものじゃないと思っていたけど、間違いないね。


「こちらがユンユン。三姉妹の長女です。で、こっちがリンリン。次女ですね。三女は、すっと遠い大森林で賢者として頑張っています。あっ、二人も賢者なんですよ! そして、竜王の森の精霊さんたちのお世話係りでもあり、プリシアちゃんの保護者兼監視役兼教育係りです!」

「ちょっと、エルネア。紹介が雑じゃないのよっ」

「我らはゆえあって、精霊たちにくしている。竜王の森を訪れたときは、精霊に代わり我らが導こう」

「そうそう。精霊たちの悪戯いたずらには、大きな心で対応してくださいね?」


 流れ星さまの二人は、どうやら精霊どころか耳長族も見たことがなかったらしい。

 だからなのか、ユンユンとリンリンの特殊な存在の在り方に深く疑問を持つことなく、素直に話を聞いてくれる。


「さて。精霊ついでに、アレスちゃんも紹介しておこうかな?」

「しょうかいしょうかい」


 ぽんっ、と僕の膝の上に瞬間移動してきたアレスちゃんに、ヴィレッタさんとヴィエッタさんが目を丸くして驚く。

 目にする全てが新鮮であり、感動する物事ばかりなんだろうね。

 素直な反応を示してくれる二人に、僕だけじゃなくてみんなが笑顔だ。


「ではでは。この幼女を紹介しましょう」


 僕はアレスちゃんを抱いて、ヴィレッタさんとヴィエッタさんの前に持ってくる。

 そして!


 アレスさんは変身した!

 妖艶ようえんな大人の姿に!


「はい、びっくり! アレスちゃんは、アレスさんなのです!」

「エルネア、あんた馬鹿ぁ?」

「それでは、意味不明だろう」


 ユンユンとリンリンがため息を吐き、ヴィレッタさんとヴィエッタさんが息を呑んで大人の姿のアレスさんを見上げる。


「あははっ。ごめんなさい。実は、アレスさんは特別な精霊さんなんですよ。なので、幼女の姿から大人の姿まで、自由自在なのです」


 と、そこで精霊について説明を入れる。


 精霊は、力の弱い者だと気配だけしか感じられない。もう少し力があれば、光のつぶのような姿で世界に存在をあらわすことができるようになる。

 そして、小さな昆虫やお魚の姿、鳥や獣の姿、と大きな姿や知能の高い生物に似た者になるにつれて、精霊としてのかくが上がっていく。

 その精霊たちの最終的な姿は、人になるんだよね。

 更に、人の姿でも小さな子供から大人の姿まであって、アレスさんのような大人の精霊さんは、格別の存在なんだ。


 僕のお話を、興味津々に聞き入ってくれる流れ星さまの二人。


「それでは、アレス様は……!」

「はい。最も尊い精霊さんです!」

わらわうやまえ、エルネア」

「ははーっ」


 アレスさんに向かって土下座をする僕やプリシアちゃんを見て、笑ってくれるヴィレッタさんとヴィエッタさん。


 よしよし、笑顔がいっぱい増えてきたね。


 魔族のルイララがニーミアの背中の上に同乗しているという状況。

 何か大きくて深い問題を抱えている現状。

 それでも、大切なのは今を生きて未来に繋がる道をしっかりと歩み続けることだ。


 唐突とうとつだけど、僕は少しだけ話題を変える。


「僕たちのお師匠様は、二千年以上も生きたすごい方なんです。そのお師匠様が、常日頃つねひごろから僕たちに言うんです。僕たちなんて、世界を俯瞰ふかんする視点から見れば本当にちっぽけな存在なんだって」


 ユンユンとリンリンを示す。幼女の姿に戻ったアレスちゃんを抱き寄せる。ニーミアの背中を撫でる。


「ほら、身近にだって、僕たちを遥かに凌駕りょうがする存在がこんなにいるんですよ」


 だから、とヴィレッタさんとヴィエッタを見つめる僕。


「世界は僕たちを中心に回っているわけじゃない、とよくしかられます。僕も、そう思います。だから、全てを自分たちだけで背負わなくて良いんです」


 確かに、目の前で問題が発生したら、放ってはおけない。知っている騒動があれば、気になってしまう。関わった者たちのことには、なるべく手を差し伸べたい。

 でも、僕たちが必ず介入する必要なんてないんだ。


 問題を起こした者。騒動の関係者。これまでの人生の中で関わりのある者たち。彼らだって、それぞれの命を輝かせて、この世界で一生懸命に生きている。

 だから、過干渉は良くない。

 自分たちで解決できる物事は、自分たちで解決しましょう。

 そこに、僕たちが「気になるから」という理由だけで関わるのは、単なるお節介だ。


「お二人だけでなく、流れ星さまたち全員が、きっと深い問題や悩みを抱えているんだと思います。でも、だからって今を捨てちゃ駄目ですからね? 問題を抱え、悩む中で、皆さんはこの禁領に来た。ということは、きっと世界を俯瞰する大きな視点で見れば、皆さんにとってそれは大切なことなんだと思うんです」


 だから、どうか今を大切にしてください。

 楽しい時は、楽しむ。

 笑える場面の時には、笑う。

 遊ぶ時は遊ぶけど、奉仕する時は奉仕に全力を出しましょう。


「僕なかんが流れ星さまに言うのは烏滸おこがましいんですけど。でも、言います! 女神様は、絶望の結末になるような試練なんて示さないです。今、色々と抱え込んでいる悩みや問題が女神様のお与えになった試練だとしたら、精進すれば必ず素敵な未来に繋がっているはずです」


 そのためにも、現状では手の届かない悩みや問題に思考や生活を支配されることなく、今を精一杯に満喫して、未来に繋げましょう!


 と、がらにもなく力説してしまう僕。


 ううむ、僕が言っても、説得力がないかな?

 何せ、毎日のお祈りをちょっとだけなまけちゃうような、不信仰な僕だ。

 こんな僕が女神様の存在を出して流れ星さまに語るだなんて、あきれられるかもしれない。


 でも、大切だと思ったんだ。

 これから先。流れ星さまたちは禁領に滞在することになると思う。

 きっと、何処どこか遠い場所では、アーダさんが苦境に立たされているのかもしれない。

 だけど、僕たちはアーダさんに手を貸すことができない。できないから、流れ星さまたちは今現在、深く苦しみ、思い悩んでいるんだ。


 それじゃあ、僕たちや流れ星さまたちはいったい、どうすれば良いんだろう?

 そう考えた時。

 僕は世界を俯瞰する視点で物事を見てみる。

 すると、答えはこれまでの教えの中に示されているんだ。


 アーダさんを信じ、待つこと。

 そうすれば、世界は廻り、いずれは運命が重なっていくはずだ。

 でも、運命が重なるように努力はしなきゃいけない。

 それが、今は信じて待ち、未来のために英気を蓄えておくということなのだと、僕は思うんだよね。


 恥ずかしいけど、僕は真面目に語った。

 すると、僕の稚拙ちせつな言葉でつむがれた話を真剣な表情で聞いてくれていたヴィレッタさんとヴィエッタさんが、笑顔で涙を流しながら、頷いてくれた。


「エルネア様は、とても立派なお方なのですね。感動いたしました」

「そうですね。わたくしたちは、あの方を信じて待つ。今は、それこそが最も求められている試練なのでしょう」


 道を示していただき、ありがとうございます。

 と深くお礼をされた。


「エルネア君が、年上の女性を泣かせたわ」

「エルネア君が、流れ星様を口説くどいているわ」

「いやいやいや、口説いていないし、泣かせようと思ったわけじゃないからね!?」

「んんっと、ミストに報告だね?」

「みっこくみっこく」

「プリシアちゃん、アレスちゃん!?」


 せっかく僕が頑張って真面目なお話をしたというのに、最後はやっぱり、みんなで騒ぐんだよね。

 もちろん、それが僕たちの「今を目一杯に楽しんで暮らす」という揺るがない方針だからね。

 僕たちの騒ぎに、ヴィレッタさんとヴィエッタさんもすぐに涙を拭いて、楽しい空の旅に戻ってくれた。


 さあ、いよいよ北の海が見えてきたぞ!

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