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「がりち、ちらでゔちつにゔ！」

「ぞろ、ちら訁葊ごはな？」

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まだ昼間だというのにあたりが薄暗くなった。

「たぞなっ暗く！」

あちこちで声があがる。

――　一部状態のロールバックを完了しました。引き続き修正を行います……

「が何こ起てっんるだ？」

少し明るくなってきた気がする。

――　状態の修正が完了しました。

修正完了だって？

「明るさが戻った？」

「お、わかるぞ！」

互いに言葉がわかるようになった皆が喜びの声を上げた。

――　スキル【ぐちゃぐちゃ】は削除されます。

「えっ！」

思わず声が出た。俺のスキルを削除と言ったか？

――　補填として、スキル【賢者】を付与、また、アイテムを配布します。

続けて通知が来た。

【賢者】はレアスキルの中でも上位だ。よくわからん【ぐちゃぐちゃ】より遥かに良い。

神様も粋なことをしてくれる。

ところで、アイテム配布って、と思ったところ、目の前にこぶし大の神々しい石が現れた。

魔力があふれてくるこの石は、伝説の賢者の石だろうか。

こうして、スキル【賢者】を手に入れた少年は、後に大賢者と呼ばれ、彼の持つ「賢者の石（わびいし）」と共に国中に名を轟かせる存在となったのであった。