第8話 光の神様の想い
「光の神様。」
部屋を出ていかれようとする光の神様に尋ねた。
光の神「なんだ?」
ジャン「お伺いしたい事がございます。」
光の神「私にか?」
ジャン「はい。 私は見たのです。
あの時、光の神様がリオン、彼女の部屋に行く姿を。」
光の神「あの時とは? どこをさすのだ?」
ジャン「失礼ですが、私が見た時の貴方様は、様子が、変でした。
私は止めようとしたのです。私のようになるのではないかと。
ですが、貴方様は、ならなかった。
そればかりが、様子が、変でした。
何があったのかと。。。」
光の神「あの時の私を見たのか・・・。。そうか。
そうなのだな。。。」
ジャン「はい。 教えて下さい。
何があったのですか?」
光の神様は、ため息をつかれ、話された。それは、俺にとっては、衝撃的な話しだった。
光の神「ならば。話すとしよう。
ミナカヌシ様は、皆に通達を出された。リオンに近づかないようにと。
それは、お前の父と同じ繋がりがある者に対してだ。
私は全く違う種族だ。 リオンを見た処で父のようにはならないと自信もあり。 又、興味があったのだ。
どんな娘なのか。
だから、あの日。
こっそり見に行ったのだ。
まさか、お前に見られていたとはな。。。」
ジャン「それでどうなされたのですか?」
光の神「あの娘は、部屋で横たわっていた。無残な姿をしていたのだ。
可哀想に。。
だが、私はな、全く違う衝撃を受けたのだよ。
こんな話をお前に聞かせて良いか。
正直わからぬ。
その衝撃は、その時は解らなかった。経験もない程だったからな。
その衝撃を受けて帰り、おさまらなかったのだ。
感覚がな。おさまらない。
私は、その自身の止まらない感覚が何かを確かめる為に何度も娘に会った。
そして解ったのだ。
惹かれていたのだと。」
ジャン「惹かれていた?とは。」
光の神「惹かれるとは、、つまりは、、、愛・・と言うかな。。」
俺は自分の目を疑った。
光の神様は、照れているように見えたからだ。
俺は、光の神様が羨ましかった。
俺の抱く感情よりも、もっと綺麗で明るいものだと感じたからだった。。
光の神「言っておくが、
『愛』にもいろいろだ。それに。
私には妻もいる。。。」
ジャン「お后様に対してのお気持ちはどんな?」
光の神「勿論、愛している。」
ジャン「妻を愛している。でも別に惹かれる。。。すみません。私にはまだ解らない感情です。。。」
光の神「お前にもいずれ解るだろう。『愛』にもいろいろで、『好き』も様々だ。」
俺は黙って聞いていた。。。
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