第7話 ケビン夫妻と光の神様
俺はこちらのケビンご夫妻にお世話になり、暫くたった。
気分も落ち着き、出された食事も食べられるように。
そして光の神様が姿を見せられた。
あの日からの再会となる。
光の神「気分は、どうだ?」
ジャン「はい。。随分と良くなりました。」
ユリ「本当に、一時期は大丈夫かしらと心配したけど。よかったわ。」
俺はお礼を言う。
ケビン「ところで、天界はどうなったんだ?」
ケビンさんのその「天界」と言う言葉に、こちらのご夫妻と光の神様の関係が気になる俺だった。
なぜなら、お二人共、光の神様に対して、まるで親しい間柄な口調で話されているからで。
俺は尋ねてみた。 そして、天界が今どうなっているのかも。
光の神「天界は、大丈夫だ。ミナカヌシ様方々がきちんとなされている。
それと、シリウスだが。。」
ジャン「シリウスは!、、弟は大丈夫なのですか?」
光の神「大丈夫だ。安心してたらいい。」
光の神様から、創造神様方々によりシリウスが外に出されたと聞き、俺は安堵する。
だが、光の神様がシリウスになさろうとしている事に関しては、この時の俺は聞かされなかった。
まさか、シヴァ神として継承するなど。。。
光の神「それでだ、私とこちらの夫妻の関係だがな。
実は、私だけではないのだ。
ヒンズーの神との繋がりがありな。
また、天界とも繋がりがあるのだ。」
俺は初めて聞かされる内容に驚いた。
ジャン「あと、此処はどこなのですか?」
ケビン「この世界はね、宇宙と繋がりがあり、また地球とは次元の違う世界なんだよ。 僕ら夫婦に事情がありね、特別に創られた世界と言えるのかもしれないね。」
光の神「この世界には、ケビンとユリしか居ない。
そして、子供を預かったりしたりな。 いろいろとなされているのだ。」
ジャン「そうなのですね。。」
光の神「それより、ちょっとお前と話がしたい。 ケビン、席を外してくれ。」
ケビン夫婦は、言われるまま、部屋を出て行った。
光の神「ジャン。お前には、酷な事を尋ねなければならん。 良いか?」
ジャン「はい。。。」
光の神様は、ちょっと間をとると、俺に尋ねられた。
「お前のあのリオンを見た時の様子からおよその推測はしている。
だが、お前からきちんと聞かねばならん。」
ジャン「私は彼女を目の当たりにすると、いきなり全身に衝撃が走り、その衝撃は、性的な行為を求めるものです。 それは、自分の力ではどうにもならず、求める衝動に駆られ抜け出せないのです。」
光の神「その衝動が起こり、行動に移した時のお前の感情はどうなのだ?」
ジャン「精神は分かれます。
性的な体感を求めるのとは別の処で私の心、気持ちがあります。」
光の神「それは、どんな気持ちだ?」
俺は素直に自分の気持ちを話す
「彼女を好きな気持ちと、救けたい。こんな事はしたくない。そのような気持ちです。」
光の神「そうか。。『好き』か。。
お前にもう一つ尋ねる。」
光の神「お前は今まで、誰かに恋をした事があるか?」
ジャン「わかりません。。」
光の神「ミナカヌシ様の娘には会った事があるか?」
ジャン「はい。 幼馴染みとして過ごさせてもらっています。」
光の神「ならば、そのミナカヌシ様の娘にはどんな気持ち、感情を持っているのだ?」
俺は考える。今まで聡子を意識した事もなく、ただ幼馴染みと言う事しか解らないからだ。
ジャン「光の神様は、何をお知りになりたいのですか?」
光の神「お前がリオンに抱くものをだ。」
俺にはただ好きだとした事しか解らない。
だが、これは、恋ではないかと認識はしていた。
なぜなら、その証拠に
俺は光の神様とリオンの睦まじい姿を見た時のあのどす黒い感情を知っているからだ。
俺は光の神様にその事を話した。
すると、光の神様は、俺に一言
「今の自分の気持ちを大事にするんだ。 よいな。。」
そう言われたのだった。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。