第5話 光の神様とジャンの関係の始まり

光の神様から突きとばされた俺だったが、俺は彼女に会いたい一心で、

また会いに行くと、そこには必ず光の神様がおり、

俺はことごとく追い返された。


それでも、俺は懲りずに行っていた。


そのうちに

「お前のした事は、なんと、罪深き事なのか。。。

それを償うならば、会わせてやろう。」

光の神様は、そう言うと俺を彼女の元へ連れてきた。



光の神「お前はこの娘に自分のした事をどう償うのだ?」


光の神様は、俺にそう言い放つ。

だが、その光の神様の言葉なんて俺には入らなかった。


なぜなら、、、そう、あの衝動に駆られ始め、自分でも抑えられなかったからだ。


そんな俺の変化に光の神様が気が付かないはずはなく。


光の神「おい! どうした?!」


ジャン「俺を、、、投げ、飛ばし、、彼女から、、離して、、ほ、しい。。。」


光の神「なんだ?、、お前、、まさか?!、、!!」


光の神様は、そう言うと俺を抱きかかえた。

リオンは、俺の様子を見ながら、当時の事が思い出されるようだった。

そして言うのだ。


リオン「苦しいのでしょう。

いいよ。。。私を好きにしても。。

私はその為に誕生したのでしょう?」


光の神「お、お前は、、何を言っておるのだ?!!」


リオン「だって、あの人は私に言ったもの。 その為に丹精込めて創ったと。だから、私はそれだけだよ。」


光の神様は、俺とリオン。

交互に見る。

そうして、何かを理解したようだった。。。


光の神「私は絶対に許さぬ!!

若き者をこんな姿にした、お前の父を!!」


そして、リオンに向けても光の神様は、言い放つのだ。

「リオン! お前はそれだけの為に生まれたのではない!!!

お前は、、愛される為に生まれたのだ!! 良いか! それを忘れるでないぞ!!」


そして光の神様は、俺を抱きかかえたまま、その場を離れた。


俺は光の神様に天界から出され、とある世界へ連れて来られた。


そこは、自然いっぱいな緑一色な世界だった。。

俺は彼女から離れた事で何とか落ち着いた。。。


光の神様は、俺を抱えたまま、とある一軒の家を訪ねた。

中から出てきたのは、一人の男性。


光の神「突然、すまんな。」

男性「どうしたんだ?!、、いったい、、その方は、、?」


光の神「預かってくれないか?」


真剣な光の神様からの様子にただ事ではないと感じたのか、男性は家の中にいる方を呼んだ。

「おい!、、ユリ!!大変だ!」


光の神様と俺は中へと通された。

俺はベッドへと寝かされた。


男性「どうしたんだ?、、いったい、何があった?」


女性は、俺の姿を見ると台所からお水をくみ持ってきた。


光の神様が二人に説明する声が聞こえてくるが、俺はそのまま眠ってしまった。。。


目が覚めると目の前に、お水を持ってきてくれた女性がいた。

「目覚めたのね。 お水のむ?」


俺は素直にその女性からお水を受け取りコクコクと飲み干した。


すると、あの男性が部屋にやって来た。


男性「気分はどうだい?」


俺は答えられずにいると、

女性の方が「まだ、横になった方がいいわ。」

そう言い、俺を寝かせた。


男性「申し遅れたね、僕はケビン。

そして妻のユリだ。

光の神より君を預かるように頼まれたんだ。 光の神は、また来るよ。」


そう、これが

ケビンとユリ夫妻との出会いであり、

また、光の神様との関係の始まりなのだった。。。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る