第4話 ジャンの苦しみの裏側で
リオンが匿われた頃、
天界は、大騒ぎだった。
それもそのはず。。。
父がとんでもない魂を隠し持っていたとしたからだ。
父の事は明るみになったが、俺のした事は、誰にもわからなかった。。
そんな頃。。。
俺は、ミナカヌシ様が匿われたあの娘に会いたくて仕方なかった。
会えばまたあの衝動に駆られ自身が止められない事も解っていたのにも関わらず、自分自身を抑えられないでいた。
そして、俺はあの匿われた部屋へ行く。
すると、今度は父ではなく、あの光の神様の姿があった。
俺は、光の神様を止めようとしたが、間に合わず、リオンを見つけてしまう。
俺は自分と同じようになると考えていた。
だが、そうはならなかった。。
それよりも、光の神様の様子は、おかしかった。。
俺は(どうしたんだろう・・・?)
そのまま光の神様を追いかけた。
神様は、明らかにおかしかった。。
何があったのか、俺にはわからないでいたのだ。。。
そうして、幾日かした頃。
リオンに会いたくてまた俺はあの部屋に行くが、そこには誰も居なかった。
そして、声がした。
その声は、朗らかなものだった。
俺が行くと、目の前には一面花畑だった。
そして、そこには、リオンと光の神様の姿があったのだ。
俺は二人の姿をただじっと見ていた。
光の神様は、やはり俺とは違い、あの衝動はなく、ただ二人の姿からは、幸せな感じを受けた。
そんな行為もなく、二人で寝転び、
手を繋いだり。
歩き回ったり。花の香りを楽しみながらおしゃべりしている。
リオンの笑顔が何とも印象的で、
俺はあんな表情の彼女は見た事がなかったのだ。。。
そして、初めて感じる。
自分の中にある黒く、汚いものを。
そう、それが
「嫉妬心」だと直に解る。
自分には見せた事がない表情を
別の誰かに見せている。。。
俺は光の神様が羨ましくて仕方ない。
そして、自分自身が惨めに思えて仕方なかった。。。
そんな俺を直に見つけたのは、他でもない光の神様だったのだ。。。
俺は光の神様に呼ばれた。
「リオンに何か用か?」
光の神様は、俺を威嚇するかのように言い放つ。
俺は
「彼女に会いたい。」
そう答えると、
光の神様は、驚いた様子で尋ねてきた。
光の神「お前は会った事があるのか?」
俺は黙る。。。言えなかった。
あんな行為をしていたなんて。。。
言えなかったのだ。。。
光の神様は、俺の首根っこを掴むと
リオンの側まで連れていき、投げ飛ばした。
俺の目の前に彼女、リオンがいた。。
リオンは、俺を見るや否や
「あなたは。。。」
光の神「リオン、この者を知っているのか?」
リオンはちょっと困った表情で俺を見ていた。
光の神「知っているんだな。
この者に何をされた!?」
光の神様からの怒りの感情が俺には伝わる。
ジャン「俺は、この娘を傷つけた。
何度も。。。だが、、、
俺は、好きだ!、、彼女が、、好きだから!!、、会いにきたんだ!」
俺からの正直な気持ちだった。。
光の神様は、おれに近づくと胸ぐらを掴み、
「ふざけるでないぞ!!
愛もなく、傷つけたお前の想いなど
私は許さぬ!!
帰れ!!
そして、二度と来るでない!!」
そう言い放ったのだ。。。
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