第2話 ないしょで創られし魂の娘

りおの誕生からどれ程たっただろうか、2代目のりおは父の内側にいた。

そして、幼いアレンとおしゃべりしている。


そんなある日。

りおは、父の様子がいつもとは違う事に気が付く。

しかし、まだ幼いアレンと、りおは、気にもしなかった。


父が何をしているのかなど。

誰も知らなかったのだ。。。


父は、一人の女の子を誕生させていたのだ。その娘は、父が自分の為にと創り誕生させた娘だった。


父は、その娘を自分の創った世界に閉じ込めた。


そしてこっそり、父は自身の姿を現しては彼女に会いに行き、父の気が済むまで事は行われた。


父は、自分の「知りたい」とした、性的な体感を得ていたのだ。


彼女は、ただそれだけの為に創られた娘だった。。。


そう、この娘こそ、後のりおの内側で眠っていた娘なのだ。


彼女は、全く抵抗する事もなく、なすがまま、父に身を委ねていた。

そこには、愛は勿論の事、感情すらも無かった。


だが、父に異変が起きる。

彼女に対し、恋とも言うような感情が芽生える。

そして、それは愛にも似た「独占欲」へと変わる。


父「リオン、、お前は私の娘であり、私のものだ。。誰にも見せない。。

誰にも渡さない。。。」


父は、その彼女、リオンに毎日、毎日そう言い聞かせたのだ。



だが、父のそんな行為は長く続くはずもなく、ミナカヌシ様に見つかる事になる。


発端は、やはり父の様子がおかしいと感じたミナカヌシ様にあった。


内側にいるアレンとりおにミナカヌシ様が尋ねたところ、何か変わった感じがするとなり、

ミナカヌシ様は、父を問い詰めたのだ。


そして、彼女は父から解放された。

だが。。。

彼女は、無残な姿だった。。


ミナカヌシ様が見つけた時には、既に生気を失い、瀕死の状態だったのだ。


直ぐに他の創造神様達の手当てのおかげでなんとか寿命を伸ばす事が出来、父にメンテナンスをさせた。


そして、眠ったままのリオンをミナカヌシ様が用意した部屋で匿う事に。


ミナカヌシ様は、直ぐに創造神様方々に通達を出す。


それは、俺の父に魂の繋がりがある創造神様方々に対し。

父と同様にリオンに反応し、性的な行為への衝動に駆られると言うものだったからだ。


父がそのように、創ったが為に、

父に似た創造神様である男性の方々はリオンの創りに反応し、衝動を引き起こし、抑制が効かない可能性があるからだった。

そして、創造神様に妻がいる場合も夫を止め、会わせないとしたのだった。。。


だが・・・。。

ミナカヌシ様も知らない事がもう一つ、起きていた。。。


そう、それが何を隠そう俺自身だったのだ。。。






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