桜の舞う下で②
中筒ユリナ
第1話 創られし魂達
俺はジャン。
この物語の書き手である。
まずは、俺がまだ生まれる前に遡ってみるとしよう。
ここは、天界。
創造神様達は、勿論。
宇宙から地球への玄関口とも言えるだろう。
ここでは、あらゆる生命や、世界が創造神様達の手により創られている。
中でも、俺の父は、生命の源であり、魂を生むだけではなく、創ったりもしていた。
そして、創造神様達もその魂を創る作業には欠かせない存在だった。
今日も誰かが創られては、新たなる生命の誕生である。
そんな中、俺の妹のアレンも創られた。
アレンは、潜在意識として誕生する。
まだ、可愛い赤ん坊なアレン。
ミナカヌシ様は、生まれたばかりの
アレンをとある神様に預けた。
「可愛い💞💞 名はなんと言うんだい?」
彼はキリストの神様の1人。
と言っても、イエス・キリスト様ではない。
キリストの補佐のような役割を担っていた。名はアレフ。
「まぁ。。なんて可愛いのかしら。」
赤らめながら、アレンを抱く、こちらの女性は、アレフの妻だ。
名をヘレン。
アレンは初めこの夫妻に預けられ、育てられた。
この夫妻は、本当に「愛に生きる」と言うような感じの夫妻だった。
アレンは、すくすくと成長するも、
大きくはなれず、5歳位で成長は止まる。
そして、俺の父の元へ返され、それからは、ずっとそのままだった。
創られた魂の者には寿命があり、その都度、父がメンテナンスしながら、生まれ変わらせたりしている。
そうして、また一人創られた魂の女の子。
彼女は既に成長した姿だった。
名は「あんな」と言う。
父は、生まれたてのあんなを自分自身の内側に入れた。
そうして、父の元にやって来た一人の男性。彼も創られた魂の者だった。
名を「ロビン」
彼の魂は、創られる際に二つに分けられた。言わば、双子のようなもの。
その片方のロビンが父の元へとやって来た。
父は、ロビンをあんなの元へと誘う。
二人は初対面で、創造神達の目の前で婚姻を結び、そして結ばれた。
そして事もあろうか、ロビンは魂をその場で失い、意識だけが残った。
婚姻を結び直ぐの事だった。
そうして、アレン。
まだ、幼いアレンは自分自身の創られた生命から、自分の分身ともいうような女の子を生み出した。
彼女こそ、歴代のりおの誕生である。
このりおも、あんなと同様に既に成長した姿をしており、父の内側で横たわっている。
そこへ、あんなと婚姻を結んだロビンではなく、もう一方のロビンが同じようにやって来た。
彼は、後の「金神」と呼ばれるようになる。
この金神とりおは、あんな達と同じく、婚姻をその場で結んだ。
だが、金神とりおは結ばれる事はなく、暫く一緒に過ごす事に。
勿論父が用意した世界で二人切りで過ごした。
その姿は、婚姻を結んだ夫婦ではなく、まるで恋人のようだった。。
そうして、いよいよ、二人は、結ばれる事になる。。と言いたいが、
ここで、りおは、その行為を拒絶した。
金神にはその気持ちが理解出来ない。
金神「なぜだ?!、、俺を拒む?」
りお「わからない!、、でも、嫌なの。。。」
この時、りおの気持ちは金神を好きなのに、その行為そのものに対し、嫌悪感があったからだった。
だが、金神にはそれが、全く理解出来ずに、りおを責めた。。。
金神「なんでなんだ?!、、こんなにも愛しているのに!!」
大好きな金神に責められたりおは、落ち込む。
金神はと言うと、りおから離れたのだった。。。
りおは、悲しくて仕方なかった。
そして、理解してはもらえない事が寿命縮め、あっという間に、父により生まれ変わる事になるのだった。。
そして、新たな2代目のりおが誕生する。
もう、生きたくないと泣いていた、初代のりおは、閉じこもる。
それを見た父は、小さな小箱の中にその傷ついたりおを眠らせ入れたのだ。
そして鍵をかけた。
その箱は、りおの精神の中にそっと置かれたのだった。。。
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