ヘルプコール
三連休初日、せっかくの休みというのに豪雨が降り注ぎ雷まで鳴る始末であった。
「……録り溜めたアニメ観るか」
部屋で寝転ぶ彰久は、遠くに放られたリモコンを手を伸ばして録画一覧に飛んだ。
何話見ようかと時間を確認しようとし、わざわざ時計まで移動するのも面倒だったので、彰久は手元のスマホで済ますことにした。
すると、メッセージアプリから通知が一件。十四分前だった。
「成瀬か?こんな天気に何を……」
気になりタップしてみる。と、そこには一文字、強烈な言葉が。
『助けて』
いやいや、なんだこれはと彰久は当然頭を抱える。
一体助けてとはなんだ?課題にでも苦しんでいるのか?
そんなことでわざわざ連絡するような雫ではない。そもそも雫の成績は上から数えたほうが早い。
「あぁ゛〜〜……行くか」
頭を掻きながら、やはり雫が心配になった。やはり彰久は雫に甘い。
服を着替え、傘を持ち階段を急ぎで駆け降りた。
気づくのが遅かったかと眉を顰め、力一杯に玄関の扉を開……
「づぎのぎぜんばぁぁぃい!」
雫がいた。見たことないくらいに弱っており、全身ずぶ濡れ、泣き腫らして彰久に抱きついた。
「……………成瀬?うわっ!おまっ、びっしょびしょじゃねぇか!」
反射で手を離すと同時、嫌な予感がした。
後ろから声が聞こえてくる。
「あっ、兄貴が濡れた美少女連れ込んでるぅ!?」
「黙るんだ弟ぉ!」
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なんか、久々ですね。
ぼちぼち投稿していけたらなと。
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