ミシェルは隣国に付くと、すぐにロンの部屋へと急いだ。

ロン様の呪いはとけているの？！大丈夫かしら？！

ミシェルがロンの寝室へと向かうとロンは眠っていた。そして、その顔は……。

「ああ、神様、ありがとう。」

綺麗に戻っていた。ミシェルは嬉しさのあまり、ロンに口付けをする。

「ん……？ミシェル？」

「あ、起こしてしまいましたか？すみません。」

「どうしたんだい？こんな時間に」

「呪いが、とけたのです。」

ミシェルはロンに鏡を向けた。

「？！ミシェル？！貴方のおかげですか？！ありがとうございます！」

「いえ、ロン様のお役に立てて光栄ですわ。」

こうしてロンの呪いはとけ、元の顔に戻った。

一方、ラナは記憶を失っただけでなく、今までの悪事が露顕することになる。そして、ミシェルへのいじめが証明され、ミシェルの罪は全てなかった事になった。ラナは記憶を失ったまま城を追われてしまったらしい。

ラナの事は心配だが、新しい人生を歩んでくれる事を祈るばかりだった。アーロンはラナに操られいたらしく、ミシェルとの婚約破棄を嘆いていたそうだ。

「新しい始まりね。」

ミシェルは城から見える景色をみながらそう呟いた。

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