2024/11/15

 すごく怖い夢だった。


 母が迎えに来てくれて車に乗って帰る夢だった。


 いつも通りに車に乗ってゆっくりシートベルトをしめていると、急に母が車のライトを消して、あんたそっち閉めーやと言い出した。


 ドアロックのことかな?


 そうおもっていると、ライトを消したまま急発進したので一気に不安な気持ちが強くなっていった。


 私には何があったのかさっぱりだったけれど、窓に気をつけるよう注意されたり、追いかけてきているなんて言っていたので、誰かが外にいたらしかった。


 私にはなにも見えなかった。暗かったし、窓自体も見えなかった。


 混乱しながらドアロックを閉めると、母がパニックになりながらどんどん速度をあげて、ライトを消したまま真夜中の道を走っていた。


 100km/hは出ていたのではないだろうか。


 いつもは通らない知らない山道を突き進んでいて、どうして町中を通らないのか疑問と不安に駆られながら、車に激しく揺られながら、真っ暗な道を見つめていた。


 人気のある目立つ道を走れば良いのに、どうして?


「つけられてた」とか「目印つけられてたのかな」とか「怖い」といってパニックになる母をなだめていると、車がバランスを失った。


 その瞬間、私の頭に浮かんできたのはある漫画でスピード出ている車を後ろから軽く小突くだけでバランスをなくすというものだった。


 すごく怖い夢だった。


 左へ右へ激しく揺れたあと、木にぶつかって止まった車に近寄ってくる音が聞こえてきた。


 怖い。本当にずっと追いかけられてたんだ。


 そのあと怖くて目が覚めた。


 目が覚めてからしばらく、頭が揺れているような嫌な感覚と、眠気と恐怖心と不安な気持ちでいっぱいでひたすら苦しかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る