2024/10/31
覚えているのは断片的に。
外国人がたくさんいて、外国とか日本とかそういう概念が薄そうな世界だった。
誰か物騒な人から逃げたいと思ったら、見えないけど先輩か誰かわからない、見えない誰かが私を持ち上げて空を一緒に飛んでいた。
何となく先輩のような気がした。
懐かしい安心感、懐かしい気持ち、たくさん話したいことがたくさん溢れて、何となくそう思っただけだった。
なにも見えないくらい真っ暗な空を、ゆっくりと浮遊する。
風に乗って飛ぶのでも、背中に羽があって飛ぶのでもなく、誰かが背中から腕を回してくれていて、ゆっくり持ち上げられながらの散歩。
地上は寒くて怖かったけれど、空は抱えてくれる誰かのお陰であたたかくてなにも怖くなかった。
私を誰かが地上からみつけて騒ぐのが聞こえたけれど、ゆっくり物陰に隠れて、家までの道を誰にもばれないよう飛んでくれて、安心しながら家で眠ることができた。
人が入れ替わる手品を披露しているご夫婦とお子さん二人の舞台を観に行き、どういうトリックかなと思いながら楽しんでいた。
招待をしてくれたから夢では仲の良い知り合いらしい。
滑り台のようなものを四人で滑り、途中でダミー人形に代わり、そのまま滑り落ちて、粉砕機にかけられるという、もう少しライトにしたらいいのにと思うような舞台だった。
思わず目をつぶり、恐る恐る目を開けると、砕かれた人形はわたあめに使うざらめのようになっていて、入れ替わる前のご本人たちは滑り台の上にもう一度登場! 拍手喝采のあとわたあめが振る舞われた。
食欲わかないな。
わたあめをみて思ったことだった。
ダミー人形とは言え、人の形だったものが砕かれてわたあめになるのはさすがの私も食欲がわかなかった。
食べるのをためらっていると、舞台裏に手招きで呼ばれて遊びに行った。
暗号にしかみえない内容の羊皮紙を渡され、わからない言葉でたくさん話しているのを見聞きしながら、これはなんの暗号かと質問をすると、旦那さんの方が答えてくれた。
黒塗りの星と外枠だけの星の意味を聞くと、知ってる日本の単語だけで教えようと頑張ってくれた。
旦那さんの口から出てきたのは薬の名前で、何となく言わんとすることがわかった。
トイレにいくときの暗号らしい。
お薬の名前がどれも過激な症状を緩和するためのもので、旦那さんは薬の名前を口にしながらトイレをチラチラとみていたから何となくそう思っただけだった。
暗号を解くの楽しいな。
そう思っていると目が覚めた。
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