2024/6/5
ベランダの鉢植えの置き場をいじってるところから覚えている。
その前にもなにかを見た気がするけど覚えていない。
日当たりの良い場所に、芽を出し成長途中にあるミニバラの鉢を置いていた。
ハダニがついた痕跡があり、どう駆除するかを考えながら家の中へ戻っていた。
家の中に戻ってから泥だらけの手を洗い、誰かの日記を見ていた。
そこに綴られていたのは、私の心情を吐露した日記を見たらしき人の心情だった。
もしかすると、自分もいじめの参加者になっていたのかもしれない。
そんな冒頭から始まり、どういうわけかツリー状になった暗号かなにかを解かないと続きが読めなくなっていた。
絵が描かれている以外はなにもないツリーの暗号か迷路を解いて少しずつ進むと続きが読めた。
だから、あんなに警戒されて距離を置かれていたのかなんて今さら思う。
ここまで読んでふと気づいたことがあった。
もしかしてこれは日記じゃなく人の心なんじゃないか。
そんなことを思っていると、急に時間が気になって時計を見ていた。
5時まであと少し。
出掛ける予定があるんだろうか? その五時は朝なのか夕方なのか?
日記のような、誰かの心の中のような本を閉じ、準備と掃除をし始めるのをボーッと眺めていた。
普通の人間で普通の暮らし、あの本だけがその日常で異質さを放っていた。
そのあともいろいろ見た気がするけど覚えているのはこの部分だけ。
ちなみに朝起きた時間は5時だ。
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