2024

2024/4/3 墓参りとミッションの夢

 親が墓の場所を変えている夢だった。


 うちの家は墓が山にあり、現実では結構高いところにある。


 道路から見上げて場所を把握できるほど低い場所に移したらしいけれど、道が複雑で迷子になってしまった。


 検索してももちるん出てくるはずもないし、探すのが大変だった。


 苦労してようやく見つけた新しい墓はとても綺麗な場所だった。


 空が開けていて、真っ白で天使を思わせる石像があり、白い玉石が敷き詰められている広場から少し逸れたこじんまりとしたところにあった。


 静けさを感じる小さな場所。


 木漏れ日がほどよくあり、風がそよぎ、静かで落ち着ける場所。


 理由はわからないけれど、先輩と鳩が眠る地らしい。


 そんなまさかと思いながらも、どうして先輩と鳩のために用意されているのか? なんて思いながらも、少しだけ嬉しくもなる墓だった。


 うっすらと、先輩と鳩が私を温かく見守ってくれているような幻視をして、この場所が大好きになった。


 何度も何度でもお墓参りがしたかったけれど、道が毎回変形していて、たどり着くのが難しかった。


 親も首をかしげ、困った様子だ。


 それでも私は何度でも探し続けた。


 一人で墓を探していると、山道がまたしても少しだけ変形して見えた。


 覚えている限りの道を選んで、不安になりながら突き進むと、見覚えのある坂道にたどり着いた。


 天使の像がある、白い丸石の庭園。


 前に来た時と違って桜の花が開いており、極楽浄土のような、天国のような綺麗な庭園の姿に魅了された。


 お墓へ行く前に、この庭園の先には何があるのか非常に気になった。


 甘い香りも漂う庭園を抜けると、ゲームセンターを思わせる場所にたどり着いた。


 ゲームセンターにありそうな機械の中には食べ物が入れられており、見ただけでなんとなく保冷や保存の機能があるとわかった。


 アイスクリームは溶けず、お菓子やパン、チョコレートが山のように積まれている。


 ゲームセンターと違うのは、やかましくないところ。


 誰か住んでるのかな?


 そんなことを思いながら歩いていると目が覚めた。




 そして二度寝した後。


 配信に遅刻しながら起きてゲームをしていた。


 大慌てでバンドルテイルを準備してプレイ、配信しながら謝っていると、全く違うゲームが始まった。


 どこかの田舎に田畑があり、木の生えたあぜ道、藁や道具がしまわれた小屋、徘徊する無人の一輪車や押し車。


 のどかで落ち着ける雰囲気の場所だったし、表示されているお遣いミッションは楽勝そうだったけれど、恐ろしいことが起きた。


 徘徊していた無人の押し車と一輪車が変形して襲ってきたのだ。


 目標のものを回収するには時間がかかるのに、そいつらが通りがかると殺しにきた。


 小屋の中に用事があり、作業をしていてもお構いなしだった。


 外を通りがかったかと思えば、小屋の中だろうと容赦なく入り込み、梁の上まで追いかけてとどめをさそうとしてきた。


 殺される!


 覚悟して目を閉じた瞬間、昼と夜が切り替わり、無人の一輪車と押し車の姿に戻って徘徊に戻った。


 何が起きたのか、ミッション遂行のためにしばらく様子をみることにした。


 観察していて気付いたのは、やつらは昼と夜で徘徊するエリアが切り替わることだった。


 地図を利用してメモをしていると、昼の間は一輪車がこのエリア、夜の間は押し車がこのエリアという区分が決まっていることがわかった。


 厄介なことに、昼夜両方とも一輪車と押し車の二つとも重なっていてフリーにならないエリアがあり、そこにミッションクリアに必要なものが一か所置かれていた。


 これは大変だ。


 一緒にミッションに当たっている人とコミュニケーションをとり、協力して挑んでいると目が覚めた。

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