第10話
しょぼいと言われてから、三人で写真を撮ったり、俺の赤羽の二人で撮ってそれをTwitterに投稿した。
とりあえず金閣寺はもう良いみたいで、境内を歩いている。
流石に来た道を戻る訳にも行かないしな。
「ここって他に見る所無いっすね」
「何かこの人達、京都の人々に怒られそうなんだけど」
「そうなった時は京都から逃げるっすよ」
「…名古屋に逃げよう」
「俺と赤羽は帰宅なんだよなそれ」
「家と池が見えてきたっす」
「まぁ…金閣寺を見た後だと確かにしょぼいかもな」
「そうっすよね」
「二人は金閣寺に対してしょぼいって言ったけどな」
本当に京都の人に怒られるんじゃ無いかと怖いが、その時はそうなったら考えよう。
この人たちの暴走を止めるのは疲れるし、ギリギリの発言までは放っておこう。
炎上したら一緒に燃えると思うが、何とかなるでしょう。
「もう降ったら終わりだな」
「早いっすね」
「……15分くらいだったね」
「普通は30分くらいかかるんじゃないのかなこれ」
「私達が優秀ってことすね」
「とりあえず次は何処行くか」
「……ここから近い観光名所って何処」
「何処だろうな。京都観光をちゃんとしたのなんて相当前だし」
「
「学問とかだっけ。中学の時に行かされた記憶がある」
「中学の修学旅行は京都だったんすか?」
「神奈川県とかは京都、奈良、広島とかじゃないかな」
「…修学旅行、東京だった」
「私も東京っすよ」
「まぁ名古屋が京都行っても意味ないもんな」
こんな変な会話をしていると完全に金閣寺からは出た。
あそこのソフトクリーム屋は少し並んでるし、やっぱ次の所行くか。
とりあえず決まってないならバス乗った方が良いのかな、駅に戻ればまた地下鉄で色んなところ行けるし。
「……
「そういえばそんなもんもあったな」
「あったっすね、
「広島とかみたいに長い区間の路面電車じゃないけど良い?」
「……路面電車に乗ったことない」
「ちなみに私も乗ったことないっす。
確かに京都に住んでて、それも
何から京都内でも住んでる所による格差がひどそう。穏やかじゃないですね〜
「
「バスで駅戻ったほうが良いっすね」
「……分かった」
結局、また
来いよバス停。交通局捨ててかかってこい。とか言うよくわからない事を思いつきながら歩くとすぐについた。
金閣寺にいるよりも往復した時間の方が時間かかってる気がするのだが気のせいだよな。
「バスは結構本数あるっすね」
「行き先は
「このバス多分、
「……京都駅からは来れるの?」
「そう言うことになるっすね」
「そんな長距離の路線要らなくない?
そんな話をしていたらバスがやってきた。
京都駅から乗ってきた人がいるだろうか。ここで結構な人数が降りていく。外国人も居るのだから中には筋肉モリモリマッチョマンの変態みたいな人もいる。
うーん確かに一本は便利かもしれないけど、混み具合とかを考えたら京都駅には行かせない方が良いと思う。
バスは相変わらずの中扉から乗る。
結構バス車内は空いたので、ここからでも座れてしまった。
それでも人がいる空間では喋る事はできず10弱で
「着いたな。こっから地下鉄か」
「バスの中で思ったんすけど、マサさんは一期生に全員にあったんすか」
「会った事はもちろんあるけど、一人だけあんまり会った事ないな」
「……あの人は神奈川に住んでるから」
「神奈川から名古屋はきついっすね」
「最初の配信の時は、会ったけどそれ以来はいつあったっけ」
「そのレベルなんすね」
地下鉄にまた乗るのだから、一日乗車券って有能だなって今思った。
無くしても、名前が入ってるわけではないから問題はあまり無いし、地下鉄とバスどちらも乗り放題は強い。
そん事を考えながら地下に行き改札を通り抜け、一番線の竹田《たけだ》方面の電車を待つ。
多分普通の郊外って感じなんだろうけど。
「…
「電車だけなら、
「
「なら食べ歩きもするか」
「……鴨川の鴨って捕まえて食べて良いの?」
「多分条例とかで禁止されてるんじゃないっすか?」
話をしていると、地下鉄がやってきたので乗車した。
まだまだ地下鉄は車内は空いているが、
満員電車とか経験したくないから、Vtuberやってるのに、結局京都来たら満員電車なんだよな。
10分もしないで地下鉄は
下車してホーム階から改札階に上がり改札から出る。
やっぱり地下通りのこの階段はめんどい。
とりあえずさっきと同じ場所から地上に出ることにした。
「
「大丸があるっすよ」
「大丸を左に曲がって次を右に行くと確か
「……何を食べるの?」
「分からん。あそこでたこ焼き以外食べた事ない」
「それ何の為に来たんすか?」
「俺も分からん」
「もっと良いもん食べた方が良いっすよ」
「食事かお金かけてもな」
「……食べれれば良いよ」
「何で赤羽とスガキヤ行ってるのかは俺自身もわからん、もっと良いとこ行けば良いのにって思ってる」
「……近くて便利だし、すぐ出てくる」
「多分赤羽さんは、ダメっすね」
「今度少し高い所に食べ行くか」
「赤羽さんって給料何に使ってるんすか?」
「……貯めてるよ?」
「偉いっすね」
そして等々、
ラピュタ何回分の人がここに入るんだろうな。隣にいる赤羽は何か少しめんどくさそうな顔をしてるけど、君が来たいって言ったんだからな。
「流石に人は多いな」
「何も食べてないからお腹空いてるっす」
「それは食べ歩きの前に何かちゃんと食事とったほうが良いんじゃないか?」
「大丈夫っす。何とかなるっす」
「……最後に破滅する人の言い方」
「こんなんでも生きてるんで大丈夫っす。知らんけど」
「俺もなんか食べようかな」
「ここ抹茶のソフトクリーム売ってるっす」
「2階がカフェになってるのか」
「パフェも売ってるっすよ」
「……色々あるね」
「とりあえず入ってみるか?」
「抹茶のパフェ食べたいっす」
「……」頷く
三人で2階に上がって行った。
先にオーダーしてお会計して出来たら取りに行くというフードコート形式だったので、お濃茶生わらび餅パフェとかいう、全部盛りみたいなパフェを三人とも一緒のを頼んだ。
オーダーして俺を除いて2人は先に席に座っててもらった。
俺はパフェを受け取ると席についた。
「美味しそうっすね」
「それは何より」
「……美味しそう」
「Twitterに後で載せるっす」
「確かに時間をずらして載せた方が良いもんな」
「……私達といるから一部の人にはバレる」
「Twitter、そろそろちゃんと自分でやらないとな」
「……私がたまにやってるよ」
「マサさんのTwitterて本当にスタッフって感じのツイートすよね」
「一応、Vtuberなんだけどね俺」
パフェを食べてみると…これ普通にうまいわ。抹茶嫌いな人は絶望って感じだけど好きな人にとっては最高だと思う。
こうなったら抹茶くりーむあんみつってやつも気になるけど、流石に他の物が食べられなくなるのは嫌だしな。これで辞めておこう。
小学生みたいな人だなこの人。
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後書き
抹茶は大好物なのに、くりーむが嫌いなので最近の食べ歩きで少し苦痛を感じてる人です。
何でもかんでもくりーむ入れときゃええ思ったら大間違えやぞ…知らんけど。
逆にくりーむ大好物だっている人もいるんでしょうね。
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