幼馴染みの母 【春】&実母【優子】

【春】Episode1 慰安旅行

うーん、冬華一人にして町内会の慰安旅行に来ちゃったけど大丈夫かしら。


優ちゃんを頼ってくれるといいけど。


あの子、最近おかしいのよね。


あの徹が、なにかしてるのかしら。


呉くんに今度調査してもらおうかな。


あとで、藍ちゃんに連絡入れとこうかな。


「藤ヶ崎さん、温泉行きましょう」


「あ、はーい。行きましょう行きましょう」


今は、温泉を楽しみましょう。



はぁ、温泉気持ちよかった。


あ、藍ちゃんに連絡入れなきゃ。


私は、スマホを操作して早海 藍の連絡先を探す。


そして、メッセージを送る。


「藍ちゃん、久し振り」


そうメッセージを送るとすぐに返信が帰って来た。


「春ちゃん、久し振り。どうしたの?ランチのお誘い?」


「わたし今慰安旅行で温泉中よ」


「ええ、いいなぁ」


「今度藍ちゃんのお休みにどこかいきましょうか」


「やった」


そんなやり取りをしていく。


藍ちゃんからは、可愛らしい羊のスタンプが送られてきた。


「あ、そうだ。藍ちゃん少し調べてもらいことがあったの」


「ガーン、お仕事のお話だったの」


羊のスタンプで、涙が提灯になっているスタンプが送られてきた。


藍ちゃんは、昔から可愛いな。


もう付き合いも長いのよね。


高校生時代からの付き合いだし。


「それでそれで?」


「濱出 徹ってわかる?」


「う、うん」


羊のスタンプが首を傾げながら『?』を浮かべていた。


どういうことだろう。


「もしかして、春ちゃん。ニュース見れてない?」


「ニュース?なんのこと?」


「その子、今日亡くなったのよ」


「え!」


徹が亡くなった?なぜ?


ニュースになるほどの事が起きたということね。


「まだ、調査中だけど複数の女性と関係を持っていて。

痴情の縺れで、女性と居るところで刺されたらしいわ」


「そうなのね・・・」


「冬華ちゃんのこと?」


「うん、心配だわ」


「それは大丈夫よ、さっき木倉のお家に行くのが見えたから」


「よかった、優ちゃんを頼ってくれたのね」


「じゃあ、お仕事話でいいよね、ね?」


「そうね、じゃあ今度のお休みにどこか行こうね」


「はーい」


そうして、私達はお話を終わらせた。


私は、懐石料理に舌鼓を打つのだった。


ふー、美味しかった。

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