【徹】Episode5 横恋慕
俺は、高校に入ってから兄貴の紹介でいろんな女性と関係を持った。
時には、俺がナンパをしてお持ち帰りしたこともある。
だが、そういう時に限っては連絡先を交換できなかったことが多い。
なぜか、兄貴から紹介された子は交換できるので2回3回と身体を重ねた。
兄貴からの紹介で連絡先を交換したのは、10人ほどいた。
大学生、社会人、高校生。
年齢は様々だった。
兄貴は、どうやってこんな人たちと出会っているのか不思議でならなかった。
それに、もう30歳だというのに見た目は俺にそっくりで。
どうしたら、そんな若作りができるのか教えてほしいくらいだ。
そして、運命の日。
クリスマス・イブの朝。
兄貴の紹介で新しい女の子と出会った。
彼女は、俺の近所に住んでいたらしく朝から俺の家に迎えに来た。
そして、そのまま街へと遊びに出た。
夕方になり、地元へと戻ってきた俺たちは遊びたりないので自宅前を取ってホテル街へと歩を向けていた。
自宅前に差し掛かると如何にも陰キャな女子・・・ああ、何か月か前に兄貴に紹介されて遊んだ子だったな。
えっと、名前は何だったかな。
やべ、思い出せねえわ。
俺は、夕日に照らされて煌めく包丁を見て絶句した。
そして、彼女はそれを腹に据え俺を刺そうと走り寄ってくる。
俺は、咄嗟に横にいた女を盾にする。
女の腹に深々と包丁が刺さる。
よし、これで二撃目は来ないな。
俺は、背を向け逃げようとした。が、足が動かない。
刺された女が、俺の身体に抱き着いてきていた。
包丁女は、鞄から二本目の包丁を取り出していた。
おい、何本持ってるんだ。
そして、俺は包丁で首を刺された。
頸動脈から血が噴き出し、俺はそのまま意識が飛んだ。
【徹】Episode fin
-------------------------
次回からは、【駿】編へ突入です。
まあ、お気づきかとは思いますが元凶は駿です
駿には、まだまだ裏があります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます