幼馴染みの兄【駿】

【駿】Episode1 いけ好かない先輩

俺の名前は、濱出 駿。


俺には、一回り以上も離れた弟がいる。


まあ、弟ということになってるだが。


徹は、俺の息子だ。


あいつの母親は、誰かは知らない。


というか、高校時代に関係を持った誰かなんだろうが誰かわからん。


ある日、自宅の前に置かれていた。


「あなたの息子です」と書かれた紙と共に。


そんなわけで徹は両親に預けて育ててもらった。


だから、母親は分からない。



俺が、大学に通い始めて2か月が経った。


徹が実家に来たのは、入学式の後だった。


俺は、テニスサークルに加入している。


そこには、いけ好かない二人のOBがいる。


彼らは、すでに大学を卒業し家庭を持っているのだが。


たまにやってきては指導をしてくる。


あいつらは、めんどくさい。


真面目にテニスなんてしたくない。


テニスサークルに入ったのも夜が盛んだからという理由だけだ。


まあ、俺は呑み会メインでしか参加してない。


それなのに、あいつらが来ると昼間も参加しないといけなくなる。


めんどくさい。


藤ヶ崎 夏生と木倉 はじめ。


あの二人がいなければ俺はダラダラと大学生活ができるのに。

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