幼馴染みの兄【駿】
【駿】Episode1 いけ好かない先輩
俺の名前は、濱出 駿。
俺には、一回り以上も離れた弟がいる。
まあ、弟ということになってるだが。
徹は、俺の息子だ。
あいつの母親は、誰かは知らない。
というか、高校時代に関係を持った誰かなんだろうが誰かわからん。
ある日、自宅の前に置かれていた。
「あなたの息子です」と書かれた紙と共に。
そんなわけで徹は両親に預けて育ててもらった。
だから、母親は分からない。
◇
俺が、大学に通い始めて2か月が経った。
徹が実家に来たのは、入学式の後だった。
俺は、テニスサークルに加入している。
そこには、いけ好かない二人のOBがいる。
彼らは、すでに大学を卒業し家庭を持っているのだが。
たまにやってきては指導をしてくる。
あいつらは、めんどくさい。
真面目にテニスなんてしたくない。
テニスサークルに入ったのも夜が盛んだからという理由だけだ。
まあ、俺は呑み会メインでしか参加してない。
それなのに、あいつらが来ると昼間も参加しないといけなくなる。
めんどくさい。
藤ヶ崎 夏生と木倉 はじめ。
あの二人がいなければ俺はダラダラと大学生活ができるのに。
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