第●話 元幼馴染みの手紙

202●年12月24日 濱出 徹殺人事件における遺留品。

被害者の所有品。

ジャケットの胸ポケットに入れられていた物。

切手を貼っておらず、宛先の記載がない。

ただし、文面から「純恋」という人物に宛てていたと思われる。

現在、彼女を捜索中。


手紙は、徹の胸ポケットに入っていたため、彼の血で真っ赤に染まっている。

厳重に、袋の中に入れられている。

事件の遺留品として保管されている。


『純恋。久し振り。

元気にしているか?

俺は、元気だ。

最近は、バイトばかりしている。

春休みにはそっちに一度行こうかと思っている。

そしたら、会ってくれるだろうか。

君に会ったら伝えたいことがあるんだ。』

そう記載されていた。

所々、インクが滲んでしまっているが見て取ることができる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る