幼馴染み、癒します

第■話 元幼馴染みと呪い

真っ暗な空間にいた。

ああ、夢か。

何かかがたたずんでいる。

朧げなそれはなにかとしか思えなかった。

「お前だけ幸せになるなんて許せねえ」

懐かしい声でも、恨みを孕んでいる。

ああ、こいつは徹だ。

「お前が、それを言うのか。

よくも裏切りやがったな。

冬華を泣かせやがって。

僕の前に来るならいい、冬華の前に現れるなら」

そう言った瞬間。見知った天井が見えた。

やるせねえ。

死んでまで現れるなよ。

もう、いなくなってくれよ。

気持ち悪い。

お祓いでも行こうかなぁ。

冬華にはなにもないといいけど。

ああ、これはやばい。


僕は、そのあとしばらくトイレに篭ることになった。

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