第8話 幼馴染みと献身

僕らは、ダイニングテーブルで対面に座っていた。

「ねえ、優ちゃん。

おじさんとおばさんは?」

「あれ?冬華知らないんだっけ」

「私てっきり、うちと同じで町内会の旅行かと思ってたんだけど・・・違うみたいだよね」

たしかに、9ヶ月も疎遠になってると知らないこともあるよな。

うちの両親は、海外赴任・・・一応ね。

「多分今頃中東かなぁ」

「中東?」

「そ、いつものボランティア。

医師団についていてると思うよ」

僕の親は、僕が幼い頃から世界各地で人助けをしている。

日本にいるときには、身体が不自由な人の生活の補助なんかもしていた。

僕も、それを見て育った。

僕にとって、人を助けるのは当然だし、それが身内なら放ってはおけない。

「あ!そうだった。冬華、ごめん。

僕、冬華が風邪ひいたらって思ってあの日、その・・・」

「優ちゃんだから、大丈夫だよ・・・ちょっと恥ずかしかったけど。

それに、わたしも優ちゃんなら助けてくれるって心の中で甘えてたんだと思う。

無意識に優ちゃんの家にきてたから」

僕にとっては、人に尽くすのは普通のこと。

着替えを手伝ったり、歩行の手伝いをするのも普通の事。

困っている人を助けるのも普通の事。

僕の優しさって普通じゃないのかな?









指摘がありましたので追加しときます

指摘があるまで作者としては違和感がありませんでした

私自体幼い頃から介護士をなり合いをしてる家系の為

ということで、設定になかった優一の両親の話をここで置いておきます

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